答弁本文情報
昭和二十五年十二月八日受領答弁第一五三号
(質問の 一五三)
内閣衆質第一五三号
昭和二十五年十二月八日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出米価に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出米価に関する質問に対する答弁書
パリテイー計算方式は、農業生産のための物資を含む農家の購入物資の価格騰貴率と基準年次の農産物価格により、農産物価格を決定しようとする方式である。従つて農業生産のために農家が買入れる物資の価格の変動は、直ちに、農産物価格に反映するわけであつて農業生産のために買入れる諸物資の価格のうちに農作に報いるに足りないものがあるとの見解には同意できない。
農産物価格決定の方法としては、生産費計算方式も考えられるが、わが国のごとく農業経営形態がさまざまであり、且つ、大部分自家労力による経営である場合、適確に全部を代表する生産費の計算は極めて困難であるが、パリテイー計算方式は農家の購入するものの価格と極力釣合のとれるように計算されているものであり、農家経営また経済状態を十分に反映しうるものであると考えている。
右答弁する。