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第42回日本・EU議員会議
結果概要


令和7年5月28日(水)及び5月29日(木)、衆参両院議長の招請により、日本の国会と欧州議会との公式な議会間交流である「日本・EU議員会議」の第42回会議が衆議院第一議員会館国際会議室において開催され、日本国会代表団(団長:船田元衆議院議員)と欧州議会代表団(団長:エルジビエタ・カタジナ・ウカチイェフスカ欧州議会議員)が、日本及びEUに関わる幅広い議題について議論を行いました。


28日の会議冒頭、船田団長は、国際秩序が揺るがされる中にあって日本とEUの連携がかつてなく重要となっており、歴史ある日本・EU議員会議において双方の議員による意見交換ができることを嬉しく思う旨、冒頭挨拶しました。


同日の第1セッションでは、船田団長が議長を務め、議題1「日本・EUにおける政治、経済、社会情勢」、議題2「国際政治及び安全保障問題」について議論されました。

議題1では、「日本における現況」及び「EUにおける現況」に関し、日本側から、コメ価格安定対策、与野党の各種政策協議の現状等について、欧州側から、国防支出の在り方、右派勢力伸長の背景、気候変動対策への反動と政治の責任等について発言がありました。

議題2では、まず「世界情勢と国際秩序」が、続いて「東アジア及び東南アジア情勢」が議論されました。

「世界情勢と国際秩序」では、小野寺五典議員がファーストスピーカーを務め、軍事分野におけるロシアと北朝鮮の協力の進展、台湾に関する中国の動向、米国とEUの関係改善の必要性等について言及しました。このほか、日本側から、日本とEUの基本的価値観をグローバルサウスと共有する必要性等について、欧州側から、欧州の防衛力強化の必要性等について発言がありました。

「東アジア及び東南アジア情勢」では、日本側から、日本とEUがアジアと欧州の平和と安定を実現する必要性、カンボジア情勢、米国の台湾に対する関心の低下、日本とEUが防衛協力を推進する必要性、日本の人権問題に対する取組の現状等について、欧州側から、インド太平洋地域の安定の重要性と欧州の関与等について発言がありました。


29日の第2セッションは、議題3「日本・EU間の共通課題における協力」について、「経済・貿易」、「環境・エネルギー」、「デジタル化・AI」が議論されました。

「経済・貿易」では、櫻井周議員がファーストスピーカーを務め、日本とEUが、人権、民主主義、法の支配、国際秩序といった普遍的価値に基づく社会実現のため連帯を促す必要がある旨発言しました。このほか、日本側から、EUから日本への投資の阻害要因、EUのプラスチック包装規制等について、欧州側から、日本とEUの間の投資の課題を解決する必要性等について発言がありました。

「環境・エネルギー」では、日本側から、原子力・高効率火力・再生可能エネルギーのベストミックスを目指す日本のエネルギー政策、EUの脱炭素に向けた取組、洋上発電や低炭素投資分野における日本とEUの協力の必要性等について、欧州側から、日本とEUがエネルギーの共同開発を通じて世界のグリーントランジションを促進する必要性等について発言がありました。

「デジタル化・AI」では、平井卓也議員がファーストスピーカーを務め、全世界で考えるべきAIのリスクや社会的実装の問題解決に向けて日本とEUの連携を深めていきたい旨発言しました。このほか、日本側から、SNSの政治・選挙への影響、通信事業者に対する規制の在り方、日本とEUがデジタル・AIガバナンスのための連携を強化する必要性等について、欧州側から、日本とEUのデジタルパートナーシップを基礎とする協力等について発言がありました。

最後に、日本・EU両代表団間で取りまとめられた共同声明の採択が行われました(下記参考リンク参照)。



[参考リンク]



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