現地時間9月11日、森英介議長は、フランス・パリにおいて開催された第24回G7下院議長会議に出席しました。
開会セッションにおいては、ブロン=ピヴェ・フランス国民議会議長から歓迎と開会の挨拶があった後、メッツォラ欧州議会議長及びステファンチューク・ウクライナ最高会議議長(ゲスト参加)から冒頭発言がありました。
第1セッションは、「活力ある民主主義の構築:開かれた議会、市民の信頼と参加」をテーマとし、ホイル英国下院議長、フォンターナ・イタリア下院議長及びスカルパレッジア・カナダ下院議長から基調演説があった後、各国議長の間で議論が行われました。森議長は、国会議員や政策への信頼の低下に関し、間接民主制を基本としつつ、直接参加の仕組みを取り入れるべきとの意見もあるが、問われているのは間接民主制そのものではなく、その中で国民の信頼をいかに高めていくかであると述べました。
ワーキングランチでは、「人工知能(AI)が議会に投げかける課題」をテーマに各国議長が意見交換を行いました。森議長は、衆議院におけるAI利用の状況を説明するとともに、政治の場以上に、AIの利用によって研究分野における知的鍛錬のプロセスを経験しない研究者が増えることへの懸念があることを指摘しました。
第2セッションは、「世界的危機の文脈において、外交・防衛政策に議会はどのような役割を果たすべきか」をテーマとし、ジョンソン米国下院議長(ビデオメッセージ)、クレックナー・ドイツ連邦議会議長及び森議長から基調演説があった後、各国議長の間で議論が行われました。森議長は、基調演説において、外交・防衛は政府だけの課題ではなく、国民の代表である議会による民主的統制が重要であるとした上で、我が国では、国会が予算・法律の議決や委員会での質疑を通じて、例えば自衛隊の活動を監督していること等を紹介する一方、国家の危機は経済、エネルギー問題、地域社会などにも関わるものであり、議会には、地域や世代、産業界などの声を幅広く代表し、多様な経験や専門知識を持つ議員が知見を結集し、政府の政策判断をより適切なものにする使命が与えられていること、また、友好議員連盟による継続的な交流を始めとする議会間の重層的な交流は、他国との信頼関係等の強化に役立つとの認識を示し、こうした議会外交は政府外交を支える重要な役割を果たしていると述べました。
最後に、会議の成果文書として共同宣言(別紙1:英語版、別紙2:仮訳)が発出されました。
別紙1(PDF:135KB)
別紙2(仮訳)(PDF:247KB)
その他の日程として、会議当日(11日)にはフランスのマクロン大統領への表敬が行われました。
また、森議長は、フランス国民議会のブロン=ピヴェ議長、カナダ下院のスカルパレッジア議長、ドイツ連邦議会のクレックナー議長、英国下院のホイル議長及びウクライナ最高会議のステファンチューク議長との間で二国間会談を行いました。
【参考】参加議長一覧
| 日本国衆議院議長 | 森 英介君 | |
| カナダ下院議長 | フランシス・スカルパレッジア君 | |
| フランス国民議会議長 | ヤエル・ブロン=ピヴェ君 | |
| ドイツ連邦議会議長 | ユリア・クレックナー君 | |
| イタリア下院議長 | ロレンツォ・フォンターナ君 | |
| 英国下院議長 | リンジー・ホイル君 | |
| 米国下院議長 | マイク・ジョンソン君 | (米国はビデオメッセージによる参加) |
| 欧州議会議長 | ロベルタ・メッツォラ君 | (欧州議会は恒常的ゲスト) |
| ウクライナ最高会議議長 | ルスラン・ステファンチューク君 | (ゲスト参加) |
なお、森議長は、G7下院議長会議の出席に先立つ9月9日、フランス南部に建設中のITER(国際熱核融合実験炉、イーター)を視察しました。