第145回ＩＰＵ（列国議会同盟）会議
結果概要
令和４年10月11日（火）から15日（土）まで、第145回ＩＰＵ（列国議会同盟）会議が、キガリ（ルワンダ）において開催されました。日本国会代表団として、衆議院からは田中和徳衆議院議員、鈴木貴子衆議院議員、近藤昭一衆議院議員及び守島正衆議院議員が参加しました。
田中議員による本会議発言
本会議では、「より強靱かつ平和な世界に向けた変革の推進力としてのジェンダー平等及びジェンダーに配慮した議会」をテーマとした一般討議において、田中議員及び鈴木議員が演説を行いました。田中議員は、アフリカ開発会議（ＴＩＣＡＤ）や国際女性会議ＷＡＷ！など、日本が主導する取組について発言し、「人」に焦点を当てた成長を重視していくに当たってジェンダー平等の視点が不可欠であることを強調しました。
鈴木議員による本会議及び女性議員フォーラム発言
鈴木議員は、自身の妊娠・出産などの経験を踏まえ、ライフイベントや健康課題などで挑戦を諦めるようなことがあってはならず、その解決の一助として女性特有の健康課題等をテクノロジーで解決する「フェムテック」について触れました。ジェンダー平等は女性のみならず、多様性を尊び、世界を平和で豊かにするものであり、全ての命のためジェンダー平等を訴え続ける決意を述べました。
また、鈴木議員は、女性議員フォーラムにも参加し、「ジェンダーに配慮した議会：女性に対する性差別、ハラスメント及び暴力のない議会」に関するパネル討議において、ＩＰＵの「自己評価ツールキット」を用いた衆議院のアンケート調査の結果に触れ、各国と連帯しながら、日本の国会においてジェンダー平等や女性議員の権利への取組を推進していく旨発言しました。
近藤議員による平和及び安全保障に関する委員会（第１委員会）発言
平和及び安全保障に関する委員会（第１委員会）においては、「世界の食料不安の引き金となる戦争及び気候変動」に関するパネルディスカッションが行われ、近藤議員は、気候変動と自然災害に加え、ロシアによるウクライナ侵攻の影響が国際的な食料不安の大きな原因であり、解決のためには国連憲章や日本国憲法に基づく平和主義及び国際協調主義に立脚した取組が重要である旨発言しました。
守島議員によるＩＰＵ若手議員フォーラム発言
ＩＰＵ若手議員フォーラムにおいては、若者の視点からジェンダー平等に関する討議が行われ、若手議員として参加した守島議員は、育児や介護、障害といった事情により議会への参加が困難な人々について、議会が包摂的に代表する重要性を訴え、議会のオンライン化などを通してそれを実現する環境を整えていくことが、若手世代の重要な使命の一つである旨発言しました。
会議の成果
会議の成果として、本会議において、緊急追加議題「全ての国家の領土保全のためのウクライナ侵攻及びこれに続く領土併合に対する非難」に関する決議を含む２本の決議が採択されるとともに、一般討議の成果文書が承認されました。
【日本国会代表団名簿】
| 団長 | 田中 和徳 | 衆議院議員 | （自由民主党） |
| 鈴木 貴子 | 衆議院議員 | （自由民主党） | |
| 近藤 昭一 | 衆議院議員 | （立憲民主党・無所属） | |
| 守島 正 | 衆議院議員 | （日本維新の会） | |
| 副団長 | 山田 太郎 | 参議院議員 | （自由民主党） |
| 熊谷 裕人 | 参議院議員 | （立憲民主・社民） |
