令和8年4月15日(水)から19日(日)まで、第152回IPU(列国議会同盟)会議が、イスタンブール(トルコ)において開催されました。日本国会代表団として、衆議院からは伊藤達也議員(団長)、若宮健嗣議員、山田美樹議員及び山本香苗議員が参加しました。
伊藤議員は、団長として本会議の「次世代のために希望を育み、平和を守り、正義を確保する」をテーマとした一般討議において演説を行い、混迷を極める国際情勢、特に現下のイラン情勢が、最も脆弱な人々をはじめ世界全体に対して深刻な影響を与えていることを憂慮し、事態の早期沈静化、エネルギーの安定供給に向けて、各国議会人と緊密に連携していく旨発言しました。また、混迷し、利害が錯綜する時代において、政府とは異なる立場で、長期的視点に立った相互理解と互恵関係を推し進め、多層的な交流を継続することの価値を強調するとともに、各国議会人と対話を重ね、連帯を一層強化し、次世代に向けた責任を果たしていく決意を表明しました。
平和及び安全保障に関する委員会(第1委員会)に参加した若宮議員は、決議案「強固な紛争後管理メカニズムの確立及び公正かつ永続的な平和の回復における議会の役割」に関する討議が行われる中、紛争後の平和の定着には当事者の主体的な取組と国際社会の支援が不可欠であり、日本はこれまで、PKOを含む様々な取組を通じ、世界各国で紛争後の管理や平和構築に貢献してきた旨述べるとともに、先の大戦以降、80年以上にわたってどこの国とも紛争を起こしておらず、紛争の仲裁・仲介については大きな役割を果たすことができる旨発言しました。
民主主義及び人権に関する委員会(第3委員会)に参加した山田議員は、「AIに関する議会の権限の実施:進捗状況、実施された措置及び優先事項」に関する討議が行われる中、AIの活用に当たっては、人権、法の支配、民主主義といった国際社会共通の原則を守ることが重要と述べた上で、日本は2023年に創設した「広島AIプロセス」を通じてAIに関する国際指針や行動規範を提示するなど世界規模のルールづくりを主導している旨強調し、技術革新を阻害することなくリスクを最小化するバランスの取れたアプローチを見出す議論において各国議会人が積極的に役割を果たすべきである旨発言しました。
山本議員は、民主主義及び人権に関する委員会(第3委員会)で行われた次回決議「万人のための包摂的な社会開発:障害を抱えて生きる人々の権利及びエンパワーメントを促進するための議会戦略」に関する準備討議に参加し、日本は障害のある方々を「社会を共に創る主体」と位置付け、当事者参画を重視した政策形成などに取り組んでいる旨述べた上で、日本は「インクルーシブ防災」の観点から、個別避難計画の作成など、誰一人取り残さない防災体制の構築を進めている旨強調しました。また、IPU事務総長とICRC(赤十字国際委員会)総裁が連名で発出したステートメントに言及し、各国議会が国際人道法の実効性確保に取り組むべき時である旨発言しました。
日本代表団は会議期間中、様々な国々の代表団やIPU事務総長選挙立候補者と会談を行い、交流を深めました。
スイスとの二国間会談 |
フィリップ事務総長候補(ルーマニア) との会談 |
アヴゲリノプーロ事務総長候補(ギリシャ) との会談 |
ウクライナとの二国間会談 |
イタリアとの二国間会談 |
スウェーデンとの二国間会談 |
トルコとの二国間会談 |
カナダとの二国間会談 |
会議の成果として、本会議において、緊急追加議題「中東及びその他の地域において停戦を維持し、平和構築を支援するための議会による協調した取組の緊急的必要性」に関する決議を含む3本の決議が採択されるとともに、一般討議の成果文書が承認されました。
| 団長 | 伊藤 達也 | 衆議院議員 | (自由民主党・無所属の会) |
| 若宮 健嗣 | 衆議院議員 | (自由民主党・無所属の会) | |
| 山田 美樹 | 衆議院議員 | (自由民主党・無所属の会) | |
| 山本 香苗 | 衆議院議員 | (中道改革連合・無所属) | |
| 副団長 | 加田 裕之 | 参議院議員 | (自由民主党・無所属の会) |
| 串田 誠一 | 参議院議員 | (日本維新の会) |