請願情報
項目 | 内容 |
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国会回次 | 213 |
新件番号 | 391 |
請願件名 | 病気(がん)による高校生の学校生活と進級などに関する請願 |
請願要旨 |
がんに罹患した高校生の闘病経験に基づき、健康な子供たちを対象とした進級等の基準に当てはまらないからとつらい治療を終えた子供を高校生活から排除するのではなく、本人の希望に寄り添った環境で高校生活を楽しみ、同級生と共に歩んでいけるよう願う。 ついては、次記事項を措置されたい。 一 「高校生活とがん治療の両立のための教育サポートブック」を全ての高等学校に常備しておき、がんを発病した生徒が出たらすぐに生徒とその保護者に渡すとともに、高等学校の管理職、担任、学年の教諭及び養護教諭が発病の早い段階で目を通し、教育を継続することの意義や病気(がん)に対する理解を持つこと。その上で在籍高校の教科担任との速やかな連絡体制と連絡対応者を明確にして、学業の遅れを取り戻すサポートや進級できるかを計るための手だてを計画し、教育委員会に報告すること。教育委員会は、文部科学省や厚生労働省から出されている通達や冊子の内容が適用され、適切な体制が計画されているかチェックすること。各校長判断ではなく、全国どの高校でも同じサポートが受けられるように計画を精査し実行すること。 二 公立・私立どの高校でもオンライン授業を単位認定材料とし、実施すること。進級できない場合も単位を持って転学できるように、一つでも多くの単位を取得できる手だてを受けられるようにすること。原級留置(留年)とする場合には、計画がどのように実行され、何を根拠に原級留置を決定したかを教育委員会に報告すること。子供が望むなら、できるだけ通っていた高校で同じ学年の友達と一緒に卒業できるようにさせること。 三 学校復帰時、学校関係者は病児やがん経験者とどう接していいか分からない他の生徒の間に入り、病児が孤立することがないように双方の心のケアをすること。 四 がん教育を受けて、がん経験者が傷つかないような配慮を求める。がんになる人は全て生活習慣が悪かったとは限らないことを伝え、がんを乗り越えていく立派な事例のみでなく、再発・転移や晩期合併症など不安な気持ちで生活しているがん経験者にも寄り添ったがん教育を行うこと。 五 通信制高校で課題やレポートを作成する力をつけるために十分な対面・WEB授業が行われているか見直しが必要である。オンライン併用型でも開設している教科の授業や課題について、指導できる人員・方法の確保を義務化すること。別料金を取らずに分からない生徒が質問できる体制の構築が急務である。また、費用の高い私立の通信制高校は家計に大きな負担となる。公立の通信制高校を増やし、入学した生徒が普通に卒業できる手厚い指導体制にすること。 |
受理件数(計) | 1件 |
署名者通数(計) | 1名 |
付託委員会 | 文部科学委員会 |
結果/年月日 | 審査未了 |
紹介議員一覧 |
受理番号 391号 青柳 陽一郎君 |