請願情報
項目 | 内容 |
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国会回次 | 213 |
新件番号 | 397 |
請願件名 | 病気(がん)による高校生の治療などに関する請願 |
請願要旨 |
がんに罹患した高校生の闘病経験に基づき、病気の再発・合併症など健康面に不安を抱えて進学、就職、結婚などに向き合っていかなければならない子供に金銭面や適切な治療でサポートを願う。通信制では足りない学力を補うための学び直しの費用、通塾費用も必要となる。また、これから医療保険に入ることは難しく、長く続く検査や再発、合併症の治療などの医療費についても不安である。 ついては、次記事項を措置されたい。 一 入院中の学習体制や学校生活復帰など学校とのやりとりを相談できるところが必要である。主治医と助成金に詳しいソーシャルワーカー、小児科と成人診療科との連携や学校とのやりとりが経験豊富な医療従事者などで構成される「AYA(十五歳から三十九歳のがん患者)支援チーム」が早い段階からのサポートをすること。 二 高校生を対象とした院内学級の設置を望む。高校生の院内学級がないときには、入院中に小中学生の院内学級の中に、高校生の患者も交流できる場をつくって、子供が希望するなら参加させること。地域の同じ立場の子供や親の交流できる機会、患者会は大きな支えとなる。また、コロナ禍のような状況でも小児科と同じように高校生にも入院中に家族と会える機会をつくること。 三 がんそのもの、またはその治療が原因で起こる後遺症(晩期合併症)の多くは時がたつにつれて明らかになる。主治医はこれまでに受けた治療を書面で患者に渡し、正しい知識を伝え、定期的にフォローアップすること。治療内容の書面をかかりつけの医師に提出することで、普段の診察でも晩期合併症と関連のある症状を見つけられる体制づくりをすること。 四 小児慢性特定疾病医療費助成制度は、延長しても二十歳までしか使えない。長期的な検査や再発、晩期合併症への医療費にも対応する二十一歳から三十九歳をカバーする医療費助成制度を早急に構築すること。 五 治療法の確立していない希少な病気であっても、適切な治療を受けられるようにすること。治療に詳しい専門病院で判断や手術を受け、近くの病院ではできる治療を引き継ぎ、治療が行き詰まった時にはまた判断を専門病院に相談できるように専門医療と地域医療の連携を強くすること。 |
受理件数(計) | 1件 |
署名者通数(計) | 1名 |
付託委員会 | 厚生労働委員会 |
結果/年月日 | 審査未了 |
紹介議員一覧 |
受理番号 397号 青柳 陽一郎君 |