請願情報
項目 | 内容 |
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国会回次 | 217 |
新件番号 | 1424 |
請願件名 | 精神保健医療福祉の改善に関する請願 |
請願要旨 |
誰でも安心して気軽にかかれる精神医療の充実は、国民的な課題となっている。しかし、日本の精神医療は地域移行が進んだ諸外国に比べ遅れを取り、施設療養生活中心である。日本の精神科病院は、少ない人員配置基準や低い診療報酬体系の下、長期入院患者で病床を満杯にすることにより経営を成り立たせる状況がつくられてきた。このことが精神疾患に対する差別や偏見を社会に根づかせ、当事者の合意が得られない入院や医療提供が一般的に行われるなどの人権侵害をもたらし、地域生活中心への転換が進まない要因にもなっている。日本が批准した障害者権利条約に基づいて行われた日本政府への勧告(二〇二二年十月)でもこの点について懸念が表明され改善が求められている。 ついては、次記事項を措置されたい。 一 人権に配慮した良質な精神医療の提供を可能にするために、一般病床より低い人員配置を認めている医療法施行規則を改め、精神病床の人員配置を一般病床と同等以上に引き上げること。 二 国連・障害者権利委員会による日本政府への勧告を尊重し、患者・当事者の合意のない入院や治療、身体拘束や隔離の禁止及び無期限の入院制度の廃止を法制化すること。また、患者の人権を擁護するための第三者による監視機構の確立など精神保健医療福祉制度の抜本的改善を行うこと。 三 精神科病院の入院患者が、COVID―19を始めとする感染症やその他の疾病を発症した際に、適切な環境で治療を受けることができていない実態を改善すること。 四 精神疾患や認知症を持つ人が地域で希望する生活が送れるように、包括的で継続的な地域の支援体制を法制化すること。また、早期に充実を図るために、精神保健福祉予算を拡充するとともに労働者の雇用保障や教育、研修についても国が責任を持って行うこと。 五 精神疾患に対する差別・偏見をなくすための啓発を進め、施策を講ずる際には当事者・家族の声が十分に反映されるよう、当事者団体等の参加を要件とすること。また、患者を持つ家族の負担軽減や孤立を予防するため、社会全体で支える体制を構築・拡充すること。 |
受理件数(計) | 38件 |
署名者通数(計) | 5,442名 |
付託委員会 | 厚生労働委員会 |
結果/年月日 | |
紹介議員一覧 |
受理番号 1424号 青山 大人君 受理番号 1425号 赤嶺 政賢君 受理番号 1426号 阿久津 幸彦君 受理番号 1427号 井坂 信彦君 受理番号 1428号 小沢 一郎君 受理番号 1429号 神谷 裕君 受理番号 1430号 川原田 英世君 受理番号 1431号 小山 千帆君 受理番号 1432号 高松 智之君 受理番号 1433号 たがや 亮君 受理番号 1434号 田中 健君 受理番号 1435号 寺田 学君 受理番号 1436号 西川 厚志君 受理番号 1437号 深作 ヘスス君 受理番号 1438号 福島 伸享君 受理番号 1439号 升田 世喜男君 受理番号 1440号 八幡 愛君 受理番号 1441号 屋良 朝博君 受理番号 1442号 早稲田 ゆき君 受理番号 1499号 大石 あきこ君 受理番号 1500号 藤原 規眞君 受理番号 1501号 堀川 あきこ君 受理番号 1515号 重徳 和彦君 受理番号 1516号 米山 隆一君 受理番号 1561号 菊田 真紀子君 受理番号 1613号 白石 洋一君 受理番号 1614号 長友 慎治君 受理番号 1662号 志位 和夫君 受理番号 1663号 山岸 一生君 受理番号 1777号 池田 真紀君 受理番号 1778号 岡田 華子君 受理番号 1779号 松木 けんこう君 受理番号 1813号 石川 香織君 受理番号 2118号 西川 将人君 |