請願情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国会回次 | 217 |
| 新件番号 | 2791 |
| 請願件名 | てんかんのある人とその家族の生活を支える医療、福祉、労働に関する請願 |
| 請願要旨 |
てんかんはあらゆる年齢で発病する脳の病気である。全国に約百万人の患者がおり、発作の症状や予後には個人差や多様性がある。いまだに様々な不利益を受けることがあり、てんかんのある人とその家族が安心して暮らせる社会の実現を求める。 ついては、次記事項を措置されたい。 一 てんかん診療の地域格差を解消し、安心して治療に参加できる制度の維持・充実を図ること。 二 難治てんかんの克服に向けた研究と開発を推進すること。 三 てんかんの障害特性に配慮して、福祉サービスや相談窓口を全国で格差なく利用できるよう整備し、推進すること。 四 てんかんがあるだけで職業上の制限が生ずることがないように、働く場の機会の充実を図ること。 |
| 受理件数(計) | 86件 |
| 署名者通数(計) | 18,899名 |
| 付託委員会 | 厚生労働委員会 |
| 結果/年月日 | 採択の上内閣送付
/令和7年 6月20日
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| 紹介議員一覧 |
受理番号 2791号 赤嶺 政賢君 受理番号 2792号 浅野 哲君 受理番号 2793号 池下 卓君 受理番号 2794号 井坂 信彦君 受理番号 2795号 上野 賢一郎君 受理番号 2796号 梅谷 守君 受理番号 2797号 大塚 小百合君 受理番号 2798号 岡田 華子君 受理番号 2799号 小熊 慎司君 受理番号 2800号 落合 貴之君 受理番号 2801号 海江田 万里君 受理番号 2802号 金子 恵美君 受理番号 2803号 神谷 裕君 受理番号 2804号 川原田 英世君 受理番号 2805号 源馬 謙太郎君 受理番号 2806号 斎藤 アレックス君 受理番号 2807号 櫻井 周君 受理番号 2808号 階 猛君 受理番号 2809号 篠田 奈保子君 受理番号 2810号 篠原 豪君 受理番号 2811号 下条 みつ君 受理番号 2812号 杉村 慎治君 受理番号 2813号 高井 崇志君 受理番号 2814号 田中 健君 受理番号 2815号 中川 宏昌君 受理番号 2816号 中谷 一馬君 受理番号 2817号 長友 慎治君 受理番号 2818号 西川 厚志君 受理番号 2819号 野田 聖子君 受理番号 2820号 長谷川 淳二君 受理番号 2821号 波多野 翼君 受理番号 2822号 松木 けんこう君 受理番号 2823号 松下 玲子君 受理番号 2824号 松原 仁君 受理番号 2825号 宮川 伸君 受理番号 2826号 守島 正君 受理番号 2827号 森田 俊和君 受理番号 2828号 八幡 愛君 受理番号 2829号 山田 勝彦君 受理番号 2830号 笠 浩史君 受理番号 2831号 早稲田 ゆき君 受理番号 3113号 青柳 陽一郎君 受理番号 3114号 荒井 優君 受理番号 3115号 枝野 幸男君 受理番号 3116号 大河原 まさこ君 受理番号 3117号 おおつき 紅葉君 受理番号 3118号 奥野 総一郎君 受理番号 3119号 鎌田 さゆり君 受理番号 3120号 坂本 竜太郎君 受理番号 3121号 志位 和夫君 受理番号 3122号 重徳 和彦君 受理番号 3123号 柴田 勝之君 受理番号 3124号 高橋 永君 受理番号 3125号 武正 公一君 受理番号 3126号 辻 英之君 受理番号 3127号 藤岡 たかお君 受理番号 3128号 牧 義夫君 受理番号 3129号 道下 大樹君 受理番号 3130号 山岡 達丸君 受理番号 3131号 屋良 朝博君 受理番号 3132号 柚木 道義君 受理番号 3133号 米山 隆一君 受理番号 3134号 渡辺 創君 受理番号 3295号 阿部 知子君 受理番号 3296号 大串 博志君 受理番号 3297号 大西 健介君 受理番号 3298号 菊田 真紀子君 受理番号 3299号 佐藤 英道君 受理番号 3300号 玉木 雄一郎君 受理番号 3301号 田村 貴昭君 受理番号 3302号 田村 智子君 受理番号 3303号 寺田 学君 受理番号 3304号 野間 健君 受理番号 3305号 馬場 伸幸君 受理番号 3306号 本村 伸子君 受理番号 3307号 矢崎 堅太郎君 受理番号 3308号 山崎 誠君 受理番号 3429号 岡田 悟君 受理番号 3430号 岡本 あき子君 受理番号 3431号 岡本 三成君 受理番号 3432号 末松 義規君 受理番号 3433号 辰巳 孝太郎君 受理番号 3493号 石川 香織君 受理番号 3494号 栗原 渉君 受理番号 3495号 西川 将人君 受理番号 3496号 福田 徹君 |
| 処理経過 (所管府省における処理要領) |
一 てんかん診療における地域連携体制については、良質かつ適切な精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針(平成二十六年厚生労働省告示第六十五号)において、専門的な診療を行うことができる体制を整備し、てんかんの診療ネットワークを整備する旨を盛り込んでおり、「てんかん地域診療連携体制整備事業」において、てんかん患者及びその家族が専門的な治療や相談支援を受けられるよう地域診療連携体制を構築するため、てんかん支援拠点病院の整備を順次進めている。 また、てんかん治療支援に関する統括機関であるてんかん全国支援センターにおいて、てんかん患者及びその家族等と関係機関との円滑な連絡・調整を担うてんかん診療支援コーディネーターの認定制度の取組を進めており、引き続き、地域におけるてんかんの専門的な診療を行うことができる体制や医療機関間の連携、てんかんの診療ネットワークの整備を進めてまいりたい。 二 難治てんかんに関する研究・開発については、国立研究開発法人日本医療研究開発機構において、例えば難治性疾患実用化研究事業により、令和五年度からは「細胞およびマウスモデルを用いたRhoBTB2関連神経発達症の分子病態解明と疾患概念の確立」、令和六年度からは「手術脳検体の統合的トランスクリプトーム解析と新規病態モデルマウス作出による片側巨脳症の病態解明と治療標的の探索」及び「オートファジー病SENDA/BPANに対する新規遺伝子治療開発と治験準備」に関する研究を実施する等の取組を行っているところである。引き続き、病態解明や新薬開発に向けた研究の推進など、必要な支援を行ってまいりたい。 また、厚生労働大臣が定める国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターの中長期目標において、難治性・希少性の疾患に関する研究開発及びこれらの業務に密接に関連する医療の提供等について重点的に取り組むよう定めていることを受け、同センターの令和三年度から令和八年度までの第三期中長期計画において、重点的に取り組む研究開発として、「難治てんかんなどの難治性・希少性の高い疾患における治療薬の開発並びに標準治療法の確立に向けての研究開発」を定め、難治てんかんに関する複数の研究を行っている。引き続き、難治てんかんの研究を推進するため、同センターに対して必要な支援を行ってまいりたい。 三 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(平成十七年法律第百二十三号)における「障害支援区分」の認定に関しては、てんかんに罹(り)患している者を含む精神障害者の特性に応じて適切に行われるよう、認定業務に携わる者の資質の向上を図る取組等を行っている。 また、障害福祉サービスについては、市町村において、サービスの利用に関する具体的な内容や意向を把握した上で、個々の障害者の状況に応じた支給決定を行うこととなっており、引き続き、その周知に努めてまいりたい。 てんかんに関する相談窓口については、精神医療及び精神保健福祉に関する相談に対応する精神保健福祉センター等で、相談指導を行う際に、必要に応じて関係機関の協力を求めることとしており、引き続き、てんかんに罹患している者を含む障害者が地域社会で安心して暮らすことができる体制の整備に取り組んでまいりたい。 四 障害者の雇用の促進等に関する法律(昭和三十五年法律第百二十三号)に基づき、事業主に対し、雇用の分野における障害者に対する差別を禁止するとともに、障害者が職場で働くに当たっての支障を改善するための措置の実施を義務付けているほか、障害者に対する差別等が行われている場合、必要に応じて厚生労働大臣から事業主に対し、助言、指導又は勧告を行うことができることとされている。 引き続き、同法の周知啓発に努めるとともに、同法の規定に違反する事案が認められる場合には、その是正を図ってまいりたい。 さらに、てんかんに罹患している者を含む精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた精神障害者は法定雇用率の算定基礎の対象となっているところ、令和四年十二月に公布された障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律等の一部を改正する法律(令和四年法律第百四号)による改正後の障害者の雇用の促進等に関する法律において、週所定労働時間が十時間以上二十時間未満の精神障害者については、令和六年四月から特例的に実雇用率の算定対象に加えたところである。引き続き、公共職業安定所において、障害者がその能力に適合する職業に就けるよう、個々の障害者の障害特性等に応じた就職支援に努めてまいりたい。 |
| 主な所管府省 | 厚生労働省 |
| 処理経過報告年月日 | 2025/12/09 |

