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第193回国会
線維筋痛症に対する医科と歯科の共同研究に関する請願

【請願要旨と処理経過(所管省庁における処理要領)】
請願要旨

 難病とされる線維筋痛症の患者は、現在我が国に約二百万人いると推計されている。しかし、現段階では原因不明とされており、現在の治療は薬物療法、鍼灸、理学療法であり、ごく少数の歯科医が治療に取り組んでいる。線維筋痛症となる原因は、医科領域の器質的な病変に起因する疾患ではない可能性がある。歯の位置、形態異常、それに伴う顎位の異常によって起こる全身のさまざまな筋部のバランス障害、可逆的な機能性病変である可能性を指摘する。対処療法だけでは必ずしも十分な治療効果が得られずにいる患者に対して医師と歯科による多角的な視点からの連携が必要と考えられる。そもそも歯科医の学問では歯と身体の関係が不明確とされているため、検証がなされておらず、歯と身体とのかかわりを見直し、広い視野からの視点で検証する必要がある。さらに、医科と歯科の垣根を越えたそれぞれの立場から協力し合い神経学、歯牙と身体とのかかわりを検証し、線維筋痛症の治療に向けた取り組みが必要である。  ついては、医科と歯科の垣根を越えた、相互理解を深められるよう多職種の参加する(医師、歯科医師、鍼灸師、理学療法士など)研究チームが発足するよう措置されたい。

処理経過(所管省庁における処理要領)
【主な所管省庁:厚生労働省】

 厚生労働科学研究費補助金による慢性の痛み対策研究事業において、医師・歯科医師等による診療科・職種横断的な痛みの診療が可能な「痛みセンター」の構築を全国で推進しており、線維筋痛症を含めた慢性疼痛に関する診療及び研究を進めている。

本請願の受理件数、付託委員会、紹介議員等は、請願情報をご覧ください。
第193回国会 2346 線維筋痛症に対する医科と歯科の共同研究に関する請願(別ウインドウで表示)



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