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第196回国会
神経系疾患である筋痛性脳脊髄炎の研究推進に関する請願

【請願要旨と処理経過(所管省庁における処理要領)】
請願要旨

 筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME・CFS)は、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類において神経系疾患と分類されており、後天的な多系統にわたる慢性疾患で激しい疲労を伴う著しい機能障害を引き起こし、四分の一の患者は寝たきりか家から出られず、多くの患者は発症前のレベルの身体機能を取り戻すことはない。平成二十六年度の厚生労働省の患者の実態調査において、我が国の患者の約三割は寝たきりに近い重症患者であるという深刻な実態が明らかになったにもかかわらず、ME・CFSは指定難病になっていない。本疾患は医療関係者の間でさえ認知度が低く、患者たちは誤解と偏見に苦しんでいる。  ついては、次記事項を措置されたい。 一 国主体でME・CFSの啓発活動を行うこと。  1 国主体で神経系疾患であるME・CFSの正しい認知を広める啓発活動を行うこと。 二 希少疾患としてME・CFSの研究を促進すること。  1 AMEDの最新の疫学調査の結果を踏まえ、ME・CFSを希少疾患として研究を推進すること。

処理経過(所管省庁における処理要領)
【主な所管省庁:厚生労働省】

一 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(以下「ME・CFS」という。)については、病因・病態の解明が必要であるが、ME・CFSは、神経系、免疫系、内分泌系等の全身の機能に異常が生じる複雑な病態であり、世界的にも未だ明確な病因・病態が解明できていない状況であると承知している。これらについて正しい認知を広める普及啓発活動を行うためには、病因・病態の解明が必要であり、そのための研究について、引き続き支援してまいりたい。 二 ME・CFSに関する研究については、日本医療研究開発機構(AMED)の行う障害者対策総合研究開発事業において、研究が行われている。また、同機構が行う創薬基盤推進研究事業においても、革新的な新薬の開発に対して支援を実施する「産学官共同創薬研究プロジェクト(GAPFREE)」の一環として、探索的な研究が行われているところである。引き続き、必要な研究を進めてまいりたい。

本請願の受理件数、付託委員会、紹介議員等は、請願情報をご覧ください。
第196回国会 1253 神経系疾患である筋痛性脳脊髄炎の研究推進に関する請願(別ウインドウで表示)



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