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平成十五年七月十一日提出質問第一二六号
電気毛布等の小児白血病・脳腫瘍発症への影響に関する質問主意書
提出者 長妻 昭
電気毛布等の小児白血病・脳腫瘍発症への影響に関する質問主意書
本年六月に公表された文部科学省の二年余の期間と七億円もの税金を使った大規模疫学調査「生活環境中電磁界による小児の健康リスク評価に関する研究」には注目すべき数々のデータがある。その中の一つが、「電気毛布・ふとん」の小児白血病・脳腫瘍発症への影響に関するデータだ。
小児(十五歳以下)急性リンパ性白血病患者二百四十六人中、「電気毛布・ふとん」使用者は二十四人(約十パーセント)、小児(同)脳腫瘍患者五十五人中、「電気毛布・ふとん」使用者は十人(約十八パーセント)となる。一方、健康な子どもの「電気毛布・ふとん」の使用率は約六パーセントとある。
つまり、「電気毛布・ふとん」の使用率は、健康な子どもに比べて、小児急性リンパ性白血病患者で二倍弱、小児脳腫瘍患者では約三倍に上る。
二 小児リンパ性白血病、小児脳腫瘍の発症に、電磁波は影響を及ぼしているか。
三 一又は二が明確でない場合、二年余の歳月と七億円の税金を掛けた研究は何の意味があったのか。お示し願いたい。
また、文部科学省は本研究に関して「優れた研究であるとはいえず極めて残念な結果に終わった」(平成十四年度科学技術振興調整費中間・事後評価報告書)と自ら実施を決定した研究を酷評している。本研究の最終報告書を見ても同じ評価なのか。そうだとすれば、文部科学省は謝罪するなり、責任を取るなりする必要があると考えるが、いかがか。
四 本研究結果を受けて、小児の「電気毛布・ふとん」の使用に対して、消費者に注意喚起を呼び掛けたり、注意書きを添付する等の措置を求める必要があると考えるか。
五 今後も「電気毛布・ふとん」の使用と小児の健康への影響を調査する必要があると考えるが、いかがか。
また、今後も電磁波と小児の健康への影響を調査する必要があると考えるが、いかがか。
右質問する。