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平成十九年六月五日提出質問第三三〇号
米軍嘉手納飛行場におけるジェット燃料流出事故に関する質問主意書
提出者 照屋寛徳
米軍嘉手納飛行場におけるジェット燃料流出事故に関する質問主意書
平成十九年五月二十五日、米軍嘉手納飛行場の北側滑走路そばの駐機場周辺で、約二万リットルに上る大量のジェット燃料が流出する事故が発生したようである。米軍は、外務省や那覇防衛施設局への迅速な事故通報を怠り、結果として、嘉手納飛行場周辺自治体への説明がなされたのは同年六月一日だという。このように米軍は、基地周辺住民を軽視し、事故による環境への影響を無視し、悪意を持って事故を隠蔽せんと図ったと言わざるを得ない。
かつて、米軍嘉手納飛行場では、流出したジェット燃料が地下水を汚染し“燃える井戸”として住民に多大な不安を与えた。嘉手納飛行場の地下は“嘉手納井戸群”と称され、そこから取水される地下水は、沖縄県民の貴重な水資源になっている。
米軍再編によって、嘉手納飛行場の機能が強化される中での今回の事故は、いかなる理由があれ、断じて許されるものではない。
以下、質問する。
二 流出したジェット燃料の量、回収した量、排水溝への流出の有無を明らかにした上で、事故に対する政府の見解を示されたい。
三 米軍からの通報を受けて、政府は、沖縄県並びに「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」への連絡、通報を、いつ、どのように行ったのかを明らかにされたい。
四 米軍嘉手納飛行場の地下は“嘉手納井戸群”として、沖縄県民の貴重な水資源であり、地下水の取水場となっている。現在、米軍嘉手納飛行場内において、取水している井戸はいくつあるのか。また、一時間あたり何トンの地下水が取水されているのか。具体的な数値を示されたい。
五 今回の事故によって、土壌汚染や水資源の汚染が危惧されるが、環境への汚染対策について、政府はどのような対応を講じるのか、見解を示されたい。
右質問する。