衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
平成十九年六月八日提出
質問第三六九号

日本人学者が北方領土問題解決等にもたらす影響に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




日本人学者が北方領土問題解決等にもたらす影響に関する質問主意書


一 産経新聞社が発行している月刊正論二〇〇七年七月号の二百七十二頁から二百八十七頁に、「ふたたび北方領土は泣いている」との見出しで、田久保忠衛氏と上坂冬子氏の対談記事(以下、「田久保・上坂対談」という。)が掲載されていることを政府は承知しているか。
二 「田久保・上坂対談」の二百七十八頁から二百七十九頁に、
 「上坂 話は戻りますが、根室の漁師が殺された直後、私は袴田教授がプーチン大統領主催の『バルダイ会議』に出席するというニュースを新聞でちらっと読んで胸躍らせました。袴田教授はロシア語も自由だし、外務省を差しおいてモノが言える立場の人だから、安保研の立場からしても当然、この漁船銃撃事件のことをプーチン大統領に抗議するだろうと思ったの。なのに何ですか、あのざまは。半世紀ぶりに日本を侮辱する大事件が起きた直後だというのに、事件の当事者のロシア側から渡航費用はもちろん一切の経費を出してもらったとご自分で公言しておられますよね。そもそもあの時期に、招待で行った態度が私には信じられない。(中略)
 結局、漁師殺人事件のことには触れなかったというじゃないですか。四島返還をあれだけ叫んできて、末次さんの志を持っている人だったら、あの場で言うべきことは唯一つだったんじゃありませんか。事件からまだ三週間後ぐらいの段階で、国後に連行された坂下船長も帰ってきていなかったころですよね。私、袴田さんはロシアで事件対処の糸口となる交渉をするためにバルダイ会議に行ったとばかり思っていましたので、ガク然としました。」
との記述があることを政府は承知しているか。
三 「田久保・上坂対談」にあるように、袴田茂樹青山学院大学教授(以下、「袴田教授」という。)が、二〇〇六年九月九日、モスクワ郊外で行われた「バルダイ会議」に出席したと思料するが、「袴田教授」は日本政府の正式な依頼を受けて、日本からの正式な特使として「バルダイ会議」に出席したか。確認を求める。
四 「田久保・上坂対談」にあるように、「袴田教授」が「バルダイ会議」に出席するにあたり、渡航費用をはじめ一切の経費をロシア側が負担したという事実はあるか。あるのならば、右事実に対する政府の評価如何。
五 「袴田教授」が「バルダイ会議」に出席するにあたり、政府から何らかの意見や助言等を行ったか。行ったのならば、その意見や助言等の内容、行った日にち、場所、また、政府側のどの人間が行ったかについて明らかにされたい。
六 二〇〇六年十月二十日閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一六五第七〇号)によると、「袴田教授」より「バルダイ会議」におけるプーチンロシア大統領の発言について在ロシア連邦日本国大使館へ報告がなされたと書かれているが、その際、「バルダイ会議」における「袴田教授」自身の発言についての報告はなされたか。なされたのならば、その報告の内容を明らかにされたい。
七 「田久保・上坂対談」にあるように、「バルダイ会議」において、二〇〇六年八月、根室のカニかご漁船「第三十一吉進丸」が北方四島周辺でロシア国境警備隊に銃撃・拿捕され、乗組員一人が死亡した事件(以下、「第三十一吉進丸事件」という。)について「袴田教授」が何も言及しなかったという事実はあるか。あるのならば、右事実に対する政府の評価如何。
八 「袴田教授」がバルダイ会議に出席したことに対する政府の評価如何。「袴田教授」がバルダイ会議に出席したことは、「第三十一吉進丸事件」及び我が国が望む形での北方領土問題の解決に資するものであったと政府は考えるか。

 右質問する。



経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.