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平成十九年六月十八日提出
質問第三九九号

沖縄核密約に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




沖縄核密約に関する質問主意書


一 二〇〇七年六月十八日付北海道新聞二面に、「沖縄核密約 通話記録 米で発見 再持ち込み合意裏付け」との見出しで、
 「一九六九年の沖縄返還交渉時に佐藤栄作首相の密使となって核持ち込みに関する日米密約を仕組んだ若泉敬氏(元京都産業大教授、故人)の著作『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』(文芸春秋刊)を裏付ける資料が、米国立公文書館で見つかった。同氏とキッシンジャー大統領補佐官(当時)の通話記録八十九点などで、内容は著作の記述と一致する。
 この発見は、核密約の存在を暴露した若泉氏の記述の正確さが米側資料により裏付けられたことを意味する。『密約はなかった』との姿勢を崩さない日本政府は苦しい立場に立たされそうだ。
 通話記録を発見したのは日本大学の信夫隆司教授。沖縄返還は六九年十一月十九日の佐藤首相とニクソン大統領(同)による日米首脳会談で決まったが、首相の密使となった若泉氏はこの会談に向けて『ヨシダ』という偽名を使って米側責任者のキッシンジャー補佐官と接触し、密約を準備した。
 若泉氏の著作によると、キッシンジャー氏との通話では盗聴の危険を避けるため、核問題を指すときは『項目一』、核持ち込みを定める秘密の合意議事録は『小部屋』などと暗号を決めた。今回、信夫教授が発見した通話記録のうち、例えば同年十一月十五日の会話には『項目一』や『小部屋』などの単語が頻出。『有事には再び核兵器を沖縄に持ち込める』という合意議事録に両首脳がサインするための極秘の手続きについて語った会話の内容も、著作の記述とほぼ一致する。
 若泉氏によると、核持ち込みの合意議事録は六九年十一月十九日、佐藤首相とニクソン大統領が署名したとされるが、実物は公開されていない。若泉氏は極秘の交渉経過を記録した『他策』を九四年に発表、その後マスコミのインタビューなどに一切応ぜず、九六年に他界した。」
との記事(以下、「北海道新聞記事」という。)を掲載していることを政府は承知しているか。
二 「北海道新聞記事」にある、米国立公文書館で見つかった一九六九年の沖縄返還交渉時に佐藤栄作首相の密使となって核持ち込みに関する日米密約(以下、「日米密約」という。)を仕組んだ若泉敬氏の著作「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」(以下、「他策」という。)及び同著作を裏付ける資料(以下、「密約資料」という。)について、政府はその内容を把握しているか。
三 「日米密約」は存在するか。「他策」及び「密約資料」の内容を踏まえた上での外務省の認識如何。「他策」及び「密約資料」の内容を現時点で外務省が把握していないのならば、その内容を確認した上で答弁されたい。
四 三に対して、「日米密約」が存在しないと政府が認識しているのならば、「密約資料」は虚偽の資料であると政府が認識しているということか。明確な答弁を求める。

 右質問する。



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