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平成二十年九月二十六日提出質問第四四号
政治とカネの問題に係る内閣の認識に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
政治とカネの問題に係る内閣の認識に関する質問主意書
本年九月二十四日、麻生太郎氏を首相とする内閣が発足したが、それ以前の安倍、福田内閣では、続けて農林水産大臣の不透明な政治資金問題が露呈し、現在政治とカネを巡る国民の政治家に対する不信感は頂点に達していると思料する。右を踏まえ、以下質問する。
二 現在の政治資金規正法では、企業、団体からの国会議員個人の資金を管理する資金管理団体に対する献金は禁じられているが、企業、団体から政党の政治資金を管理する政治資金団体への献金は禁じられていない。そこで、政治資金団体への献金を通り道として企業、団体から政治家個人へ資金が渡るいわゆる迂回献金(以下、「迂回献金」という。)が長年行われてきたと承知するが、「迂回献金」に対する麻生総理の見解如何。
三 麻生内閣において国家公安委員長に就任した佐藤勉氏が、二〇〇四年に日本歯科医師連盟より自由民主党の政治資金団体「国民政治協会」を通じて五百万円の献金を受けていたことについて、本年九月二十四日の就任記者会見で「法的に問題はない。いささかの懸念を持たれないために献金は返金している」と述べているが、今回明らかになった日歯連からの献金問題についての佐藤委員長の説明は、省庁の長の一人である国家公安委員長の説明として十分なものであるか。麻生総理の見解如何。
四 佐藤委員長は日歯連からの献金を返金したと述べているが、同委員長はいつ、誰に対して返金を行ったのか明らかにされたい。
五 政治とカネを巡る問題により失いつつある国民の政治に対する信頼を取り戻すため、「迂回献金」を厳密に禁じる、または政党助成金を受け取っている以上、企業、団体からの献金は禁止し、個人献金のみを可能にする等の政治資金規正法の改正を含め、抜本的な対応をとることが今求められていると考えるが、麻生総理の見解如何。
右質問する。