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平成二十年十月七日提出
質問第八二号

独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構理事長による公費での世界周遊の是非に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構理事長による公費での世界周遊の是非に関する質問主意書


 本年十月四日付の新聞は、沖縄県恩納村の世界最高水準の自然科学系大学院大学の開設を目指す独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構(以下、「機構」という。)のシドニー・ブレナー理事長が、業務で使用した裏付けがない航空チケットの費用を「機構」側に負担させていたと報じている。右を踏まえ、以下質問する。

一 設置から三年、「機構」並びにブレナー理事長のこれまでの業績に対する内閣府の評価如何。
二 「機構」の所管省庁は内閣府であると承知するが、内閣府より毎年「機構」へどれだけの交付金が出され、それは「機構」における全収入の何割を占めているのか、年度ごとに明らかにされたい。
三 シドニー・ブレナー氏を「機構」の理事長に選任することを決めたのは誰か等、ブレナー理事長が選任された経緯につき説明されたい。
四 新聞報道によると、ブレナー理事長が二〇〇六年度と〇七年度に購入した、いずれもファーストクラスの世界一周航空券七枚の代金約九百四十万円のうち数百万円分、移動した全三十二区間のうち二十五区間が「機構」理事長としての業務との関連性が確認できなかったとのことであるが、右について内閣府は詳細を把握しているか。
五 内閣府が四のブレナー理事長の不透明な支出を最初に知ったのはいつか。また、知ってからどの様な対応をとったか。
六 世界一周航空券七枚の他に、ブレナー理事長が使った旅費のうち、公務との関連性が確認できていないものはあるか、内閣府は把握しているか。
七 ブレナー理事長のケース以外に、公務との関連性が確認できていないまま「機構」の負担により支出がなされたケースはないか、内閣府は把握しているか。
八 新聞報道によると、ブレナー理事長は常勤扱いであるのに日本での滞在日数は、二〇〇六年度は五十六日、〇七年度は四十四日に過ぎず、その一方で年間千七百六十万円の報酬を受けているとのことであるが、右の同理事長の勤務実態並びにそれと比較した報酬額は妥当であると内閣府は認識しているか。
九 八のブレナー理事長の勤務実態並びに報酬額について、これまで内閣府は所管省庁として「機構」に対して何らかの意見を伝えたか。
十 今回報道されたブレナー理事長の不透明な支出について、公務との関連性が証明できない場合は、その分の金額については同理事長から「機構」への返還がなされる様指導する等、同理事長の処遇も含めて、内閣府として具体的に何らかの是正措置をとらせるべく、「機構」を指導する考えはあるか。

 右質問する。



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