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平成二十年十二月十九日提出
質問第三六九号

フランスの教科書における竹島の表記の変更についての政府の見解及び対応等に関する再質問主意書

提出者  鈴木宗男




フランスの教科書における竹島の表記の変更についての政府の見解及び対応等に関する再質問主意書


 前回質問主意書で、我が国が抱える領土問題の一つである竹島について、フランスの出版社「アティエ」が、竹島の地図表記を独島と改めた中学生向け歴史教科書(以下、「教科書」という。)を出版していることが報じられているとしたが、正確には、次回の改訂版において右の様な記述の変更を行う意向を同社が示していることがわかった。右と「前回答弁書」(内閣衆質一七〇第三三二号)を踏まえ、再質問する。

一 外務省がアティエ社により「教科書」が出版される予定であることを初めて知ったのはいつか。
二 外務省は「教科書」の具体的な内容を把握しているか。
三 「教科書」が出版されることに対する外務省の見解如何。
四 アティエ社が「教科書」を出版する意向であることについて、在フランス日本国大使館及び外務本省より、同社またはフランス政府に対して何らかの照会をこれまでしているか。
五 四で、しているのなら、照会によりどの様な事実が明らかになったのか説明されたい。
六 四で、していないのなら、その理由を明らかにされたい。
七 「教科書」は今後実際に出版され、フランスの中学教育の場で実際に使用されるのか、外務省として把握しているか。
八 「教科書」が実際に出版され、フランスの中学教育の場で実際に使用された場合、我が国の国益にどの様な影響を及ぼすか、外務省としてどの様な認識を有しているのか説明されたい。
九 「教科書」出版の動きを皮切りとして、他の欧州諸国においても、教科書はじめ学校教育で用いられる教材における竹島の表記を独島と改める動きが今後広まる可能性は、決して否定できないと考えるが、外務省として右の点につき、どの様な見解を有しているか。
十 前回質問主意書で、「アティエ」のマリ・パスカル・ビドマン編集長が本年十一月十一日、韓国メディア中央日報のインタビューに応じた際に、「韓国政府から竹島という名称は不当だという資料を受けた。国際機構に諮問し、資料も検討した結果、独島に変えるのが正しいという結論を出した」旨述べていることについて、ビドマン編集長が言う右の国際機構とはどこか、外務省として把握しているかと問うたところ、「前回答弁書」では「御指摘の報道については承知しているが、お尋ねの国際機構については、外務省として、現時点で把握していない。」との答弁がなされている。右答弁は、「前回答弁書」が閣議決定された時点においては、外務省として右の国際機構とはどこか未だ把握しきれていないが、それを突き止めるべく、鋭意調査をしているという意味のものと理解して良いか。確認を求める。
十一 十で、外務省として国際機構とはどこかを突き止めるための調査を何もしていないのなら、その理由を明らかにされたい。
十二 「教科書」が出版されるとの報道を外務省が承知してから、その報告が中曽根弘文外務大臣にあげられたのはいつか。
十三 十二の時点から、中曽根大臣より何らかの対応をとる様、指示はなされているか。
十四 十三で、なされているのなら、その具体的内容を明らかにされたい。

 右質問する。



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