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平成二十一年九月十六日提出
質問第五号

外務省が保管しているワインに関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




外務省が保管しているワインに関する質問主意書


 「政府答弁書一」(内閣衆質一七一第六五〇号)及び「政府答弁書二」(内閣衆質一七一第五九九号)を踏まえ、質問する。

一 過去の答弁書により、外務省において約七千本、宮内庁において約七千本、内閣官房において約千四百本のワインが保管されていることが明らかになっている。過去の質問主意書で、その用途、使用される人物並びに外務省において約七千本もの大量のワインを保管している理由を問うたところ、過去の答弁書では「諸外国の要人の接遇等のため使用している。」、「年間を通じての諸外国要人の本邦訪問は多岐にわたり、具体的な滞在日程等が来日直前まで確定しない場合も多いため、常に対応できるように一定の質及び量のワインを保存することが必要である等の事情があるからである。」との答弁がなされている。「諸外国の要人」、「諸外国要人」の定義は様々であることと承知するが、その中に外国の元首がその一例として含まれているか、明確な説明を求める。
二 過去の質問主意書で、二〇〇六年から二〇〇八年の三年間に渡る、年間を通じての諸外国の元首による本邦訪問は何件あったか、右の訪問の際に、外務省のワインは何本使われたのか、その相手国元首の国籍や会合場所等については一切問わないところ、本邦訪問におけるワインの使用本数についてのみ、それぞれ明らかにされたいと問うたものの、「政府答弁書一」では「お尋ねについては、詳細な調査を行う必要があるため、お答えすることは困難である。」との答弁がなされている。右の「詳細な調査」を終えるのに、大体どれくらいの期間が必要とされるか説明されたい。
三 二の期間、答弁の延期に応じることは十分に可能である。二〇〇六年から二〇〇八年の三年間に渡る、年間を通じての諸外国の元首による本邦訪問の件数並びに、右の訪問の際に、外務省のワインは何本使われたのか、その相手国元首の国籍や会合場所等については一切問わないところ、本邦訪問におけるワインの使用本数の概数につき、明らかにすることを求める。
四 過去の質問主意書で、二〇〇六年から二〇〇八年の三年間において、外務省のワインはそれぞれ何本使われたかと問うたところ、「政府答弁書一」では「平成十八年に消費した本数は約千本、平成十九年に消費した本数は約千本、平成二十年に消費した本数は約千百本である。」との答弁がなされている。また、過去の答弁書で、「年間を通じての諸外国要人の本邦訪問は多岐にわたり、具体的な滞在日程等が来日直前まで確定しない場合も多いため、常に対応できるように一定の質及び量のワインを保存することが必要である等の事情があるからである。」との答弁がなされていることにつき、過去の質問主意書で、諸外国要人の本邦訪問に対応する態勢を常に整えるにしても、なぜ約七千本もの大量のワインを常備しておく必要があるのか、七千本という数字の根拠は何かと問うたところ、右の答弁がただ繰り返されているだけである。過去の質問主意書で、諸外国要人の我が国への訪問に備えるにしても、なぜかくも大量のワインを常に置いておくことが必要なのか、その根拠を再度問うたが「政府答弁書二」でも「先の答弁書(平成二十一年六月十二日内閣衆質一七一第四九〇号)七についてで述べたとおりである。」と、またも同じ答弁が繰り返されている。過去の質問主意書で、外務省において必要とされるワインの一定の量が七千本でなくてはならない根拠とは一体何であるのかと問うたが、「政府答弁書一」でも「年間を通じての諸外国要人の本邦訪問は多岐にわたり、具体的な滞在日程等が来日直前まで確定しない場合も多いため、常に対応できるように一定の質及び量のワインを保存することが必要である等の事情があるからである。」と、またもや同じ答弁が繰り返されている。同省は累次にわたり、「常に対応できるように一定の質及び量のワインを保存することが必要である」と言っているが、右の「政府答弁書一」の答弁にある様に、過去三年間における年ごとのワインの消費量は、せいぜい年間千本程度である。右の数字は、同省が常に約七千本ものワインを保管しておかねばならない根拠とはならないと思料するが、同省として、せいぜい一年間に千本程度のワインしか消費しない一方で、常に約七千本ものワインを保管しておかねばならないと考えている理由は何か、明確にされたい。
五 「政府答弁書一」及び「政府答弁書二」を含む過去の答弁書に見られる様に、外務省が保管しているワインの使途等につき、同省は国民に対してきちんとした説明をこれまで避けてきたと考える。本年八月三十日に投開票が行われた第四十五回衆議院議員総選挙において、民主党が三百八議席を獲得する勝利を収め、政権交代が実現し、鳩山由紀夫内閣が発足することが確実となったが、鳩山由紀夫内閣総理大臣として、右につきどの様な見解を有しているか。
六 鳩山総理として、外務省が保管しているワインの使途等につき、国民に対してきちんとした説明をするよう、同省を指導する考えはあるか。また、同省がワインを適切に使用しているかを確認すべく、査察を行う考えはあるか。

 右質問する。



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