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平成二十二年一月二十二日提出質問第三一号
九頭竜川下流域の国営かんがい排水事業に関する質問主意書
提出者 山本 拓
九頭竜川下流域の国営かんがい排水事業に関する質問主意書
かんがい排水は水田の生命線である。福井県内最大の米作地帯の福井平野においては、平成二十七年度の完成を目途に九頭竜川の上流からパイプラインの水路網を整備する国直轄の事業が進められているところであるが、この一帯は、県内の約半分の農業産出額、県内の八割の農業生産量を占め、事業の進捗が県内農業に多大な影響を与える。
九頭竜川の水によって同地域の農業が栄えてきたが、近年は用水路の老朽化や海水の逆流などで、将来に深刻な不安を抱えており、パイプラインの早期完成が待たれている。
しかしながら、政府の平成二十二年度当初予算案では、かんがい排水事業を含む公共事業費が大幅削減され、未だに当該事業の来年度の配分額が示されていない。もし、事業が遅れることになれば、福井県農業にとって大打撃であるので、政府においては今後の見通しを早期に説明すべきと考える。
従って、次の事項について質問する。
1 平成二十二年度における事業費について、いつまでに金額を示すか。もしくは、いかなる条件が整えば、金額を示すことができるか。
2 当該事業において地元から最優先の要望のある十郷用水の整備について、いかに対応するか。
二 当該事業の今後の見通しについて
1 当該事業の第一期工事(平成二十五年度完了予定)、第二期工事(平成二十七年度完了予定)の完了年度に変更はないか。計画に変更が生じる場合は、いつまでに全体像を明らかにするか。
2 今後のかんがい排水事業に対して、いかなる整備方針を持ち、いかに財源を確保する考えかを示されたい。
右質問する。