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平成二十二年四月二十七日提出
質問第四二九号

全国学力・学習状況調査に関する質問主意書

提出者  木村太郎




全国学力・学習状況調査に関する質問主意書


 文部科学省は、本年四月二十日、これまでの全校参加から、鳩山内閣になって三割の抽出方式に変わった「全国学力・学習状況調査」を実施した。これにより、全国の小中学校は平均して三割の抽出校と四割を越す希望参加校、それに不参加校とに分かれ、これまで可能だった学校や市町村ごとのデータの蓄積ができなくなったことに加え、希望参加校からは、自治体や学校の負担による採点への戸惑いが生じており、抽出化の意図が見えない状況である。
 従って、次の事項について質問する。

一 今回なぜ抽出方式をとったのか。また、その抽出の条件・基準はどのように設定したのか、明確に示されたい。
二 今回行った調査は、全員参加に反対している教職員組合の声だけ聞いたとの批判もあるが、これに対して鳩山内閣の見解如何。
三 今回の調査において、都道府県単位での抽出率が統計上の理由でバラバラになったとしているが、その統計上の理由とは何か、明確に示されたい。
四 過去三回行われた調査では、個々の学校が学力における課題を把握し今後の改善につなげる目的があった。都道府県が学力向上の対策を講じるために、市町村別のデータは必要不可欠と考えるが、鳩山内閣の見解如何。
五 不公平、不道徳な「高校授業料無償化」の予算を削ってでも、全員参加の調査が望ましいと考えるが、鳩山内閣の見解如何。
六 今回の調査の採点に関しては、抽出校は国費、希望参加校は自治体や学校負担としている。教育は国家の基本であるという観点から、全学校で平等に行うべきと考えるが、鳩山内閣の見解如何。
七 六に関連し、これまで採点は国や業者が厳密にチェックし行ってきたが、今回の調査ではその精度に問題はないのか。
八 県教育委員会によっては、抽出になり、データの精度が落ちてしまい、全校調査が最良の方法であるとしているが、鳩山内閣の見解如何。
九 川端文部科学大臣は、今後の調査のあり方について、科目を増やすことも視野に検討したいと述べているが、その財源をどのように確保し、いつから行おうとしているのか具体的に示されたい。
十 一から八に関連し、鳩山内閣の行った抽出方式による「全国学力・学習状況調査」はあまりにも問題が多いため、希望する小中学校は全て参加させることが当然と考えるが、鳩山内閣の見解如何。

 右質問する。



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