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平成二十二年五月十八日提出
質問第四八一号

タイで日本人カメラマンが銃撃された件に関する再質問主意書

提出者  鈴木宗男




タイで日本人カメラマンが銃撃された件に関する再質問主意書


 争乱が続くタイで、政府の治安部隊とデモ隊の衝突を取材していた日本人カメラマンの村本博之氏が、本年四月十日に銃撃を受け、死亡した。右と「前回答弁書」(内閣衆質一七四第三九七号)を踏まえ、再質問する。

一 現在のタイにおける内乱状態について、政府、特に外務省はどの様な見解を有しているか。
二 前回質問主意書で、村本氏が銃撃され、死亡してから、政府、特に外務省、在タイ日本国大使館としてどの様な対応を取ってきたのか、報道によると、本年四月十四日、タイの軍当局が、村本氏が銃撃された当時、デモ隊に向けて実弾を水平発射していたことを初めて認めたとのことであり、村本氏がタイ政府の治安部隊に銃撃された可能性は極めて大きいと考えるが、右につき、政府、特に同省、同大使館はタイ政府に対し、どの様な対応を取っているのかと問うたところ、「前回答弁書」では「村本博之氏死亡事件発生後、我が国政府としては、在タイ日本国大使館を通じ、現地当局からの情報収集に努めてきている。また、邦人保護の観点から、村本博之氏の御家族への連絡を行うとともに、御家族のバンコク訪問及び村本博之氏の御遺体の円滑な引取り等に際し、必要かつ可能な支援を行ってきている。また、我が国政府としては、鳩山由紀夫内閣総理大臣発アピシット・ウェチャチワ首相あて書簡等を通じ、タイ政府に対し、遺憾の意を伝達するとともに、本事件の徹底した真相究明及び邦人の安全確保への最大限の配慮を要請してきている。タイ政府は、本事件について徹底した捜査の実施を約束するとしているところ、我が国政府としては、タイ政府の対応を注視していく。」との答弁がなされている。では、村本氏への銃撃事件が起きてから今日まで、タイ政府により徹底した捜査がなされ、それについての報告はなされているか。
三 村本氏の銃撃事件が起きてから、政府、特に外務省、在タイ日本国大使館として、タイ政府に対し、誰がいつ、どの様な抗議、申し入れを行ってきているのか、時系列で詳細に説明されたい。
四 前回質問主意書で、我が国とタイの二国間関係は良好であるとは承知するが、対タイODAに関しては、せめて村本氏が銃撃されたことの真相が解明するまで、供与を止めるべきではないかと問うたところ、「前回答弁書」では「村本博之氏死亡事件に関し、現在、我が国政府としては、在タイ日本国大使館を通じ現地当局等からの情報収集に努めるとともに、タイ政府に対し本事件の徹底した真相究明を要請しているところである。お尋ねの『供与を止める』の意味が必ずしも明らかでないが、タイに対する今後のODAの供与については、現地の情勢の推移も見極めつつ、二国間関係を踏まえ、総合的に判断していく。」との答弁がなされている。現在のタイ情勢及び村本氏への銃撃事件に対する同国政府の対応等を含め、我が国と同国の現時点における二国間関係を踏まえ、現在外務省として、同国に対するODAについてどの様な認識を有しているのか説明されたい。
五 外務省として、尊い邦人の生命が奪われたことを重く受け止め、せめて村本氏への銃撃事件の真相解明がなされるまでは、タイに対するODA供与を一時的に停止すべきではないのか。岡田克也外務大臣の見解を問う。

 右質問する。



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