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平成二十二年十月四日提出質問第二〇号
菅直人内閣における内閣官房機密費に係る国民への説明等に関する質問主意書
提出者 浅野貴博
菅直人内閣における内閣官房機密費に係る国民への説明等に関する質問主意書
過去の政府答弁書(内閣衆質一七四第五四八号。以下、「政府答弁書一」という。)では、内閣官房機密費にかかる情報の開示等について、「菅内閣としては、鳩山前内閣に引き続き、内閣官房報償費の取扱責任者である内閣官房長官が、責任を持ってこれを執行し、その使途等を検証することとしており、内閣官房報償費の透明性の確保を図る方策については、その中で今後検討することとしたい。」との答弁がなされている。右と「政府答弁書二」(内閣衆質一七五第五号)を踏まえ、質問する。
二 使途や拠出額等、機密費に係る情報を国民に開示することについて、菅総理としてどの様な認識を有しているか。
三 前文で触れた通り、「政府答弁書一」では菅直人内閣としても機密費の透明性の確保を図る方策について検討する旨の答弁がなされている。また「政府答弁書二」でも、「菅内閣としては、内閣官房報償費の取扱責任者である内閣官房長官が、責任を持ってこれを執行し、その使途等を検証しているところであり、内閣官房報償費の透明性の確保を図る方策については、その中で検討することとしたい。」との答弁がなされている。現時点に至るまで、菅内閣において機密費の透明性を確保する方策に関しどの様な検討がなされ、現時点で具体的にどの様な方策が形作られているのか説明されたい。
四 「政府答弁書一」では「本人に確認したところ、内閣官房報償費の執行に係る考え方や内閣官房報償費の取扱責任者として承知しておくべき基本的事項について引継ぎを受けたとのことである。」と、仙谷由人内閣官房長官として、前任の平野博文長官より機密費について引き継ぎを受けているとの答弁がなされている。右に関し、鈴木宗男前衆議院議員が提出した質問主意書で、仙谷長官として、前任の平野長官の時に機密費がどの様な用途に幾ら使われたのか、その具体的な使い道についての引き継ぎは受けているかとの問いがなされたところ、「政府答弁書二」では「本人に確認したところ、御指摘のような点について引継ぎは受けていないとのことである。」との答弁がなされている。では仙谷長官として、平野前長官より具体的にどの様な点について引き継ぎを受けたのか説明されたい。
五 仙谷長官として、自身が官房長官に就任して以降、機密費をどの様に使用したか可能な範囲で国民に説明する考えはあるか。機密費の種類は、国内外の情報収集、国会対策費、国会議員の外遊への餞別、国会議員のパーティー券購入等に大別されると承知するが、機密費を渡した相手や場所、日時等、個人が特定される情報は伏せるとしても、例えば月ごとに、それぞれの項目別の支出額のみを明らかにするといった方法ならば、機密費の趣旨及び国益を損なうことはないものと考える。仙谷長官として、右の様な方策をもって、機密費について国民に説明する考えはあるか。
六 本年九月一日より十四日間の日程で民主党の代表選挙が行われたが、それに機密費が使われたという事実はあるか。
七 六で、あるのなら、それは機密費本来の趣旨に照らして妥当であるか。
右質問する。