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平成二十二年十一月四日提出
質問第一二八号

在ロシア日本国大使館の情報収集並びに分析に係る活動等に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




在ロシア日本国大使館の情報収集並びに分析に係る活動等に関する質問主意書


 本年九月二十九日、ロシアのメドベージェフ大統領は「近い将来、必ずクリルを訪問する」旨の発言をし、十一月一日の日本時間午前九時過ぎ、国後島を訪問した。右について、本年十一月二日付の産経新聞三面に、「見透かされた『弱腰』の外交 動かない民主・菅政権 口開けば『冷静』 計画把握…『政治判断ミス』」との見出しの記事(以下、「産経記事」という。)が掲載されている。右を踏まえ、以下質問する。

一 「産経記事」の中に、「十月二十八日、在モスクワ日本大使館で記者会見した河野雅治駐露大使に、記者団からは『メドベージェフ大統領が十一月早々に北方領土を訪問するとの情報がある』との質問が集中した。大使は『うわさはあるが、具体的な計画があるとは承知していない。準備しているという話はない』と語った。大統領が国後島を訪問する四日前のことである。」との記述があるが、右は事実か。河野大使が本年十月二十八日に記者会見した際、記者団からの質問に対し、右のように答えたという事実はあるか。
二 河野大使として、今回のメドベージェフ大統領による国後島訪問に関し、それが実行される四日前の時点においても、全く具体的な情報を持ち合わせていなかったのか。
三 二で、そうであるならば、それはなぜか。
四 「産経記事」の内容並びにその中の河野大使の発言は、今回のメドベージェフ大統領による国後島訪問に関し、在ロシア日本国大使館が具体的な情報の収集も分析も何らできていなかったことを示すものであると考えるが、前原誠司外務大臣の見解如何。前原大臣として、右を率直に認める考えはあるか。
五 前原大臣として、今回のメドベージェフ大統領による国後島訪問を巡り、在ロシア日本国大使館が何ら具体的な情報の収集も分析もできていなかったことを率直に認め、かつ猛省し、なぜこのような事態が生じたのかを徹底的に検証するとともに、同大使館、ひいては外務省全体の情報収集並びに分析のための体制を再構築し、これ以上我が国の国益が損なわれることのないよう、一刻も早く手を打つべきであると考える。前原大臣として、今後具体的にどのような対応を取る考えでいるのか説明されたい。

 右質問する。



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