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平成二十二年十一月八日提出
質問第一三七号

尖閣諸島を巡るいわゆる日中間での棚上げ発言に係る中国元外相の発言に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




尖閣諸島を巡るいわゆる日中間での棚上げ発言に係る中国元外相の発言に関する質問主意書


 本年十一月四日、来日している中国の唐家(注)元外相は日本経団連の米倉弘昌会長と会談した際、九月七日、尖閣諸島付近で中国漁船が我が国の海上保安庁の巡視船に衝突する事件が発生して以来、緊張関係が続いている日中関係について、「日中国交正常化では、係争案件(尖閣諸島の領有権問題)を棚上げした。当時の政治家にはそうした知恵があった。過去四十年間、両国間に暗黙の了解があった」と述べたと報じられている。右の唐元外相の発言(以下、「唐発言」という。)を踏まえ、以下質問する。

一 「唐発言」に対する政府の見解如何。
二 本年十月二十六日に閣議決定された、河井克行衆議院議員の質問主意書に対する政府答弁書(内閣衆質一七六第六九号)において、「唐発言」にもあるような、かつて日中国交正常化交渉において、日中間で尖閣諸島に係るいわゆる領有権問題を一時棚上げしたという事実はあるかとの質問に対し、「お尋ねの約束は存在しない。」との答弁がなされている。右は、「唐発言」と真っ向から対立するものであるが、政府、特に外務省として、唐元外相または中国側に何らかの意見を伝えているか。
三 「唐発言」にもあるような、尖閣諸島を巡る日中間のいわゆる棚上げ論に関し、政府はそのような約束はないことを、中国側に対して明確に表明しているか。前原誠司外務大臣は本年十月十五日の記者会見で、「今までは棚上げしてきたという認識だったのかもしれない。ただ、我々は歴史的にも日本固有の領土だという立場で、それを言い続ける」との旨述べているが、それでは政府として、また前原大臣として、これまで中国側に対し、日中国交正常化交渉時に、我が国としてそのような議論をし、約束をしたことはない旨、明確に伝えているか。

 右質問する。



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