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平成二十二年十一月二十五日提出
質問第二〇二号

検察の在り方検討会議並びに検察庁改革等に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




検察の在り方検討会議並びに検察庁改革等に関する質問主意書


 本年十一月十四日、当時の柳田稔法務大臣は広島市での自身の国政報告会において、「個別の事案については答えを差し控える」、「法と証拠に基づいて適切にやっている」というフレーズを挙げ、「法相はいい。分からなかったらこれを言う」との旨の発言(以下、「柳田発言」という。)をした。右に対し、同月十七日、仙谷由人内閣官房長官は、柳田氏を厳重注意したものの、同月二十二日、柳田氏は法務大臣職を辞任することを表明した。右を踏まえ、以下質問する。

一 「柳田発言」はじめ、今回柳田氏が法務大臣を辞任するに至った一連の経緯に対する菅直人内閣総理大臣の見解如何。右は、法務大臣並びに法務省に対する国民の信頼を大きく損なうことにつながったと考えるが、いかがか。
二 柳田氏は、法務大臣職を辞任する際、「私の不用意な発言が影響し、(平成二十二年度)補正予算の障害になっていることを考え、補正を速やかに通すべく、私から身を引かせていただくと菅直人首相に伝えた」旨述べ、自身の不用意な発言を反省するというよりは、平成二十二年度補正予算を通すため、自ら身を引いたとも取れるような発言をしていたが、右に対する菅総理の見解如何。
三 本年十月六日、柳田氏は「検察の在り方検討会議」の設置を表明し、その第一回会合が十一月十日に開催されていると承知する。右の会議は、今後どのような検討を行い、いつ頃までに最終的な報告を出す予定でいるのか説明されたい。
四 障害者団体等を対象とした低料金の第三種郵便物制度に係る文書を偽造し、実態のない自称障害者団体「凛の会」に同制度を悪用させたとして、厚生労働省の上村勉元担当係長が昨年逮捕された。右の事件に絡み、文書偽造を上村元係長に指示したとして、昨年六月に逮捕された村木厚子元同省雇用均等・児童家庭局長の公判が本年九月十日に行われ、無罪判決が下された。右に関し、村木元局長の取調べを担当していた大阪地方検察庁特別捜査部の前田恒彦主任検事が、証拠として押収したフロッピーディスクを改竄したとして、同月二十一日、最高検察庁に逮捕された。また、前田容疑者による証拠改竄を知りながら、その事実を隠蔽していたとして、同地検特捜部前特捜部長の大坪弘道京都地方検察庁次席検事、佐賀元明神戸地方検察庁特別刑事部長が、本年十月一日、犯人隠避罪の容疑で最高検により逮捕されている。同月十一日に前田容疑者が、同月二十一日に大坪、佐賀両容疑者が懲戒免職処分を受けている。検察庁の改革は、我が国にとり喫緊の課題の一つである。今回、柳田氏は法務大臣を辞職したが、ある人物の軽率な発言が原因で法務省が混乱し、「検察の在り方検討会議」における検討作業並びに検察庁改革が滞ることがあってはならないと考える。菅総理として、右につき具体的にどのように対応していくのか説明されたい。

 右質問する。



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