衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
平成二十三年二月二日提出
質問第三五号

二〇一〇年十月五日に行われた日中首脳会談におけるやり取りに関する質問主意書

提出者  浅野貴博




二〇一〇年十月五日に行われた日中首脳会談におけるやり取りに関する質問主意書


 昨年十月五日、ベルギーのブリュッセルで行われたアジア欧州会議(ASEM)に出席した際、菅直人内閣総理大臣は、中国の温家宝首相と会談(以下、「会談」という。)を行っていると承知する。右を踏まえ、質問する。

一 「会談」の概要について、外務省HPには、「日中首脳間での懇談(概要)」と題して、「平成二十二年十月五日」付で、
 「五日四時過ぎ(日本時間)から約二十五分間、菅総理は温家宝・中国国務院総理との間で懇談を行ったところ、概要は以下のとおり。なお、同懇談は、ワーキング・ディナー終了後、両首脳がほぼ同じ方向を歩いていた中で、自然な形で実現したもの。
 1 温家宝総理は、尖閣諸島についての原則的な立場を述べた。菅総理は、尖閣諸島は我が国固有の領土であり、領土問題は存在しないとの原則的立場を述べた。
 2 菅総理から、六月に胡錦濤国家主席と会談し、またそれに先立つ温家宝総理との電話会談において,戦略的互恵関係を進展させていくことで一致したところであり、そうした原点に戻って今後の日中関係を進めていくべきである旨述べたところ、温家宝総理は菅総理の考えに同意する旨述べた。以上を受けて、双方は、日中関係の現在の状況は望ましいものではなく、戦略的互恵関係を推進していくことを確認した。
 3 また、双方は、ハイレベルの交流を適宜行っていくこと、また、最近延期となった交流事業の再開を含む民間レベルの交流を推進していくことで一致した。」
 との記述がなされている。右のHPの内容は、一切の虚偽を排した、真実のみを記したものであるか。確認を求める。
二 本年二月二日付産経新聞三面に、「昨年十月の日中廊下懇談 固有の領土、主張せず 尖閣衝突『温首相はご存じでしょうから』 記者団には虚偽説明」との見出しの記事が掲載されている。それによると、「会談」の際、昨年九月七日に起きた、尖閣諸島周辺に侵入した中国漁船が我が国の海上保安庁巡視船に衝突した事件について、「温首相は日本の立場をご存じでしょうから、今日は言いません」と、菅総理として、温首相に対し、尖閣諸島に係る我が国の立場を主張していなかったと、複数の政府筋が明らかにしたとのことである。右の記事は、真実を反映したものか。確認を求める。
三 「会談」後、菅総理は、「温家宝さんから原則的な話があり、私も尖閣諸島は我が国固有の領土であり、領土の問題は存在しないという原則的なことを申し上げた」との旨、同行記者団に対して説明していると承知する。二の記事が真実を反映したものであるなら、一で指摘した「菅総理は、尖閣諸島は我が国固有の領土であり、領土問題は存在しないとの原則的立場を述べた。」との外務省HPの記述並びに、右の同行記者団に対する説明は、虚偽のものであると言わざるを得ないが、政府、特に外務省の見解如何。

 右質問する。



経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.