質問本文情報
平成二十三年六月二十九日提出質問第二八一号
ロシアによる我が国への北方領土における原油ガス共同開発の提案に関する質問主意書
提出者 浅野貴博
ロシアによる我が国への北方領土における原油ガス共同開発の提案に関する質問主意書
日本経済新聞の報道によると、ロシア極東連邦管区のイシャエフ大統領全権代表が同紙の書面インタビューに答え、北方領土の国後島沖にあると言われている原油と天然ガス田を共同開発する提案(以下、「提案」という。)を我が国にする考えを明らかにしている。右の記事(以下、「日経記事」という。)を踏まえ、質問する。
二 「提案」にある国後島沖にある原油ガス田について、政府、特に外務省は埋蔵量等、その詳細を把握しているか。
三 「提案」は、本年二月十一日、モスクワを訪問した当時の前原誠司外務大臣がロシアのラブロフ外務大臣と会談した際に提唱し、松本剛明外務大臣もその実現に向けて検討を続けているとしている、北方四島における日ロ両国による共同経済活動の一環として、大きな可能性を秘めたものであると考えるが、「提案」に対する政府、特に外務省の評価如何。
四 政府、特に外務省は、「提案」を正式にロシア側から受けているか。
五 政府、特に外務省として、「提案」に対し今後どのような対応をとる考えでいるのか。
六 「提案」にある国後島沖にある原油ガス田の開発が、ロシア単独で、または我が国以外の第三国が参加する形でなされた場合、ロシアによる実効支配をさらに強め、北方領土が我が国からさらに遠ざかる事態が生じてしまうと考えるが、政府、特に外務省の見解如何。
右質問する。