質問本文情報
平成二十三年九月二十一日提出質問第三七号
松くい虫被害の対応に関する質問主意書
提出者 木村太郎
松くい虫被害の対応に関する質問主意書
青森県深浦町で、松くい虫の被害を受けたと思われるクロマツ二本が見つかった問題について、県は今月十四日、発見された「特別予防監視区域」で、毎木調査を行い、民有林約五十ヘクタール、マツ類約三万本については異常のなかったことが分かった。昨年一月、同県では初めて蓬田村における防風林のクロマツから、松くい虫被害が見つかったことを受けて、県内関係機関では、一層警戒を強めており、何とか発見現場内で食い止めるべく、区域近隣においても目視調査する見込みである。また「松くい虫被害対策協議会」を近日中に開き、情報を共有した上、県全域での監視強化に向けた対応を協議することとしている。
雨・台風による水害の多い我が国の国土において、森林再生は有効な土砂災害対策でもあり、現在における被害状況やこれまでの対策について様々な視点から検証し、地域住民にとって安全・安心の確保に資する治山事業、砂防事業の推進に向けた対策が最も重要と考える。
従って、次の事項について質問する。
二 松くい虫被害対策における民有林と国有林との連携について、国として、これまでどのように対応してきているのか、野田内閣の見解如何。
三 松くい虫被害対策には、その駆除、監視態勢を強化するための活動などにおける人材育成が早急に必要と考えるが、国は今後どのように進めていくのか、野田内閣の具体的な見解如何。
四 一〜三に関連し、全国における松くい虫の防除について、特別防除、特別伐倒駆除、伐倒駆除等の各種対策の進捗状況を示されたい。またその効果をどのように評価しているのか、野田内閣の見解如何。
五 一〜四に関連し、地域によっては、猛暑や少雨などの気象条件やかつての空中散布の中止などから被害が急速に拡大していると聞くが、国として、どのような対応をしていくのか、野田内閣の見解如何。
六 一〜五に関連し、松くい虫被害対策については、人為的な作業と投資は避けられない状況であり、確たる財源が必要であるが、平成二十四年度予算ではどのように反映していくのか、野田内閣の見解如何。
七 雨・台風による水害の多い我が国の国土において、森林再生は有効な土砂災害対策でもあり、現在における被害状況やこれまでの対策について様々な視点から検証し、地域住民にとって安全・安心の確保に資する治山事業、砂防事業の推進に向けた対策が最も重要と考えるが、野田内閣の見解如何。
右質問する。