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平成二十三年九月二十二日提出
質問第三九号

国連総会の際に行われた日ロ外相会談に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




国連総会の際に行われた日ロ外相会談に関する質問主意書


 本年九月二十一日、国連総会に出席するためアメリカのニューヨークを訪問した玄葉光一郎外務大臣は、ロシアのラブロフ外務大臣と会談(以下、「会談」とする。)をしている。右を踏まえ、質問する。

一 外務省の説明文によると、北方領土問題について「会談」の中では、「両外相は、日露間では立場の違いがある中で、法と正義を重視して、静かな環境で議論を継続していくことについて一致した。」とある。右の「静かな環境」とは具体的にどのようなものを指すのか説明されたい。
二 玄葉大臣として、近年、日ロ両国政府による北方領土交渉は、一にある「静かな環境」での議論がなされていたと認識しているか。されていなかったのならば、それはどのような要因によるものであるか。玄葉大臣の認識如何。
三 本年二月十一日、モスクワを訪問した当時の前原誠司外務大臣は、ロシアのラブロフ外務大臣と会談した際、我が国の主権を害さない形で、北方四島における日ロ両国による共同経済活動(以下、「経済協力」という。)を行うことを、ラブロフ大臣に提唱をしている。「経済協力」に対する玄葉大臣の見解如何。
四 松本剛明前外務大臣は、「経済協力」を推し進めるとした前原元大臣の路線を踏襲することを表明していた。玄葉大臣は、前原元大臣、松本前大臣の路線を踏襲し、「経済協力」を推し進める考えはあるか。
五 玄葉大臣が外務大臣に就任して以来、「経済協力」に関し、外務省の事務方より、これまでの経緯、その意義等、詳細についてのレクは行われているか。
六 五で、行われているのなら、それは玄葉大臣からレクを求めた上で行われたものなのか、または外務省事務方から進んでレクを行ったもののどちらであるのか、明らかにされたい。
七 「会談」について、外務省の説明文によると、日ロの経済関係について「経済分野については、九月二十日モスクワで開催されたロシアの近代化に関する日露経済諮問会議の第二回会合の成功を歓迎しつつ、互恵的な協力を進めていくことを確認した。ラブロフ大臣からはウラジオストクAPECへの準備への日本の協力に謝意が表せられ、日本に対してエネルギーを追加供給する用意があるとの発言があった。」とある。「会談」の中で、「経済協力」についての言及はなされたか。
八 七で、なされたのなら、それは玄葉大臣からまたはラブロフ大臣からのどちらから、どのような発言がなされたのか明らかにされたい。
九 七で、なされていないのなら、それはなぜか説明されたい。

 右質問する。



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