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平成二十三年十一月十四日提出
質問第四七号

第四十五回衆議院議員総選挙並びに第二十二回参議院議員通常選挙における民主党公約と政府の施策との関係に関する再質問主意書

提出者  浅野貴博




第四十五回衆議院議員総選挙並びに第二十二回参議院議員通常選挙における民主党公約と政府の施策との関係に関する再質問主意書


 我が国の政治体制は議院内閣制を旨とし、原則として政府と与党は一体である。その中で、選挙公約、マニフェストの内容に対し、一般に政府はどのような責任を負うかと前回質問主意書で問うたところ、「前回答弁書」(内閣衆質一七九第二五号)では「与党が掲げた選挙公約やマニフェストの内容について、政府は、その実現に向けて誠実に取り組むことが基本と考える。」との答弁がなされている。右を踏まえ、再質問する。

一 二〇〇九年八月三十日に執行された第四十五回衆議院議員総選挙における、貿易政策等の外交政策に関する民主党の選挙公約またはマニフェストについて、「前回答弁書」では「米国との間で自由貿易協定(FTA)の交渉を促進し、貿易・投資の自由化を進める。その際、食の安全・安定供給、食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なうことは行わない。」、「アジア・太平洋諸国をはじめとして、世界の国々との投資・労働や知的財産など広い分野を含む経済連携協定(EPA)、自由貿易協定(FTA)の交渉を積極的に推進する。その際、食の安全・安定供給、食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なうことは行わない。」という記述がなされていた旨の答弁がなされている。政府として、右のマニフェストの実現に向け、これまで誠実に取り組んできたと認識しているか。
二 一で、誠実に取り組んできたと認識しているのなら、そう言える具体的な根拠を示されたい。
三 一のマニフェストには「米国との間で自由貿易協定(FTA)の交渉を促進し、貿易・投資の自由化を進める。」とあるが、日米FTAに係る交渉は現時点においてどのような進捗状況にあるか。
四 一のマニフェストには「食の安全・安定供給、食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なうことは行わない。」とあるが、右は具体的にどのような政策を展開することを指しており、また今日まで、その実現のために政府としてどのようなことをしてきたのか。政府の見解如何。
五 政府として、一のマニフェストに逆行する政策を展開した、または展開を目指しているという事実はないか。
六 二〇一〇年七月十一日に執行された第二十二回参議院議員通常選挙における、貿易政策等の外交政策に関する民主党の選挙公約またはマニフェストについて、「前回答弁書」では「EPA・FTAに積極的に取り組み、人やモノの交流を活性化させ、特にアジアを中心とする経済の活力を国内に取り込んでいきます。」、「アジアをはじめ各国とのEPA・FTAの交渉などを積極的に進めるとともに、投資規制の自由化・緩和などの国内制度改革に一体的に取り組みます。」という記述がなされていた旨の答弁がなされている。政府として、右のマニフェストの実現に向け、これまで誠実に取り組んできたと認識しているか。
七 六で、誠実に取り組んできたと認識しているのなら、そう言える具体的な根拠を示されたい。
八 六のマニフェストには「アジアをはじめ各国とのEPA・FTAの交渉などを積極的に進める」とあるが、アジアはじめ各国とのEPA・FTA交渉は、第二十二回参院選後、どれだけ進んでいるのか説明されたい。
九 六のマニフェストには「投資規制の自由化・緩和などの国内制度改革に一体的に取り組みます。」とあるが、第二十二回参院選後、具体的にどのような国内制度がどのように改革されてきたのか説明されたい。
十 政府として、六のマニフェストに逆行する政策を展開した、または展開を目指しているという事実はないか。
十一 民主党が政権を獲った第四十五回衆院選でも、またその翌年に行われた第二十二回参院選でも、環太平洋経済連携協定(TPP)については何の言及もなされていなかった。右につき「前回答弁書」では「環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉への参加については、政府としては、『政策推進の全体像』(平成二十三年八月十五日閣議決定)等に基づき、しっかりと議論してきたところである。」と、明確な答弁は何もなされていない。右の二つの選挙において、民主党マニフェストにTPPについては一言も触れられていなかったことは間違いのない事実であるか。政府の明確な答弁を求める。
十二 野田佳彦内閣総理大臣として、TPPというものを最初に承知したのはいつか。具体的な日時を示されたい。
十三 第四十五回衆院選、そして第二十二回参院選が行われていた際、野田総理は自身が候補者として、または応援弁士として選挙戦に臨んでいた際、TPPについて言及したことはあるか。確認を求める。
十四 EPA・FTAの定義並びに具体的内容につき説明されたい。
十五 TPPの定義並びに具体的内容につき説明されたい。
十六 十四と十五はそれぞれどのように異なるか。具体的に説明されたい。
十七 一と六のマニフェストとTPPは、どのように連関するのか。野田総理による具体的な説明を求める。

 右質問する。



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