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平成二十五年十月二十四日提出質問第二四号
JR北海道の度重なる不祥事に対する政府の認識に関する質問主意書
提出者 鈴木貴子
JR北海道の度重なる不祥事に対する政府の認識に関する質問主意書
脱線事故の発生、更には補修すべきレールの放置等、JR北海道による不祥事が相次いでいる。JRは北海道民にとって欠かせない交通手段であり、その再生と道民の安全確保は喫緊の課題である。
右を踏まえ、質問する。
二 JR北海道の由来が分割民営化前の国鉄から来ていることを鑑みる時、国による適切な関与が求められるところであると考えるが、政府の見解如何。
三 国鉄が分割民営化され、その中からJR北海道が発足した当時、そもそも多額の赤字を抱えてのスタートであった。経営の安定を図る基金として六千八百二十二億円が積み立てられていた。その当時は金利も高く、運用益を経営に充てることも可能であったが、ゼロ金利に近い現在、既にその方策は成り立たなくなっていると考えるが、政府の見解如何。
四 JR北海道はそもそも余剰人員を抱えながら民営会社としてスタートして以来、経営安定化を図る為、一貫して人員の整理に励んできた。その一方、社員の年齢構成に偏りが見られ、社員同士の円滑なコミュニケーションの実現に向け障害が出ているとの指摘もなされているが、政府として右の状況を把握しているか。
五 異常幅が認められたレールを察知していながら補修せずに放置していたこと等、JR北海道としてやるべきことをやって来なかったことの責めを受けることは免れない。しかし、単にJR北海道を批判するだけではなく、今回の不祥事が生じてしまった背景に何があるのか、真の要因を突き止めることが必要であると考えるが、政府の見解如何。
六 JR北海道を再生し、そして道民の安全を確保するには、最終的には政府が同社に財政的支援をし、十分な人員を確保しつつ安定して経営ができる態勢を整えることが欠かせないと考えるが、政府の見解如何。
右質問する。