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平成二十六年五月十四日提出質問第一五九号
福島第一原発事故の影響を描いた漫画表現の正否に対する政府の見解に関する質問主意書
提出者 鈴木貴子
福島第一原発事故の影響を描いた漫画表現の正否に対する政府の見解に関する質問主意書
一 二〇一一年三月十一日、東日本大震災が発生し、同時に福島第一原発で深刻な事故が起きた。その後、福島県はじめ被災地において、放射性物質に関し様々な風評被害も生じていると承知する。現時点における風評被害の状況と、その防止、払拭に向けた政府の取り組みにつき説明されたい。
二 本年四月二十八日及び五月十二日発売の週刊ビッグコミックスピリッツに掲載されている漫画「美味しんぼ」において、以下のような描写がなされている。
〇福島県を訪問した主人公が突如鼻血を出す。その主人公に対し、双葉町の前町長が、それは被ばくの影響であり、双葉町では同じ症状の人が大勢いるとの発言をする。
〇震災がれきを受け入れた大阪市内のごみ焼却場周辺の住民にも、同様に鼻血の症状が出ていると専門家が発言をする。
政府として、右の漫画の描写を承知しているか。
三 二の「美味しんぼ」における描写は、実際の事実を正確に反映したものであるか。福島県内を訪問した人に鼻血を出す症状が出て、福島県民、更には大阪市はじめ震災がれきを受け入れた自治体住民にも同様の症状を訴える人がいるという事実を、政府として承知し、把握しているか。
四 政府として、二の「美味しんぼ」における描写は、福島県はじめ東日本大震災の被災地に対する差別を助長し、風評被害を促すものであると考えているか。
五 政府として、「美味しんぼ」を掲載した週刊ビッグコミックスピリッツ並びに小学館に対し、二で挙げた描写の削除または訂正を求め、福島県はじめ東日本大震災の被災地に対する風評被害の払拭に努める考えはあるか。
右質問する。