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平成二十六年五月二十六日提出
質問第一七九号

福島第一原発事故の影響を描いた漫画表現の正否に対する政府の見解に関する再質問主意書

提出者  鈴木貴子




福島第一原発事故の影響を描いた漫画表現の正否に対する政府の見解に関する再質問主意書


 本年四月二十八日及び五月十二日発売の週刊ビッグコミックスピリッツに掲載されている漫画「美味しんぼ」において、以下のような描写がなされている。
  〇福島県を訪問した主人公が突如鼻血を出す。その主人公に対し、双葉町の前町長が、それは被ばくの影響であり、双葉町では同じ症状の人が大勢いるとの発言をする。
  〇震災がれきを受け入れた大阪市内のごみ焼却場周辺の住民にも、同様に鼻血の症状が出ていると専門家が発言をする。
 右と「前回答弁書」(内閣衆質一八六第一五九号)を踏まえ、再質問する。

一 前回質問主意書で、前文で触れた「美味しんぼ」における描写は、実際の事実を正確に反映したものであるか、福島県内を訪問した人に鼻血を出す症状が出て、福島県民、更には大阪市はじめ震災がれきを受け入れた自治体住民にも同様の症状を訴える人がいるという事実を、政府として承知し、把握しているかと問うたところ、「前回答弁書」では「御指摘の『美味しんぼ』における描写の内容の一々について、政府として論評することは差し控える。」との答弁がなされている。政府として論評を控えるのはなぜか。
二 「前回答弁書」で政府は「お尋ねの削除又は訂正を求めることは考えていないが、引き続き、放射線による人体への影響等について、科学的知見に基づく正確な情報提供や風評被害の払拭に努める考えである。」と答弁している。政府として、前文で触れた「美味しんぼ」の描写につき、削除又は訂正を求めないのはなぜか。
三 「前回答弁書」では「お尋ねの『症状を訴える人がいるという事実』は承知していない。」との答弁もなされている。福島県内を訪問した人に、鼻血が出る症状が見られ、福島県民、更には大阪市はじめ震災がれきを受け入れた自治体住民にも同様の症状が見られる人がいるという事実は、実際にあるのか。「美味しんぼ」での描写云々は関係なく、二の答弁にもある「科学的知見に基づく正確な情報提供」の一環として、右の質問に明確に答えられたい。
四 政府として、二の答弁にあるように「放射線による人体への影響等について、科学的知見に基づく正確な情報提供や風評被害の払拭に努める考えである」のなら、論評を避けるのではなく、社会的影響力の強い「美味しんぼ」における描写が正しいのか否か、正確な情報を国民に提供することに努め、その描写が間違っているのなら、訂正又は削除を求めるべきではないのか。
五 「美味しんぼ」の描写が正しく、実際にそのような事例があるのなら、政府として国民にその旨を正確に説明すべきではないのか。そうすることが、真の意味での風評被害の払しょくにつながると考えるが、いかがか。

 右質問する。



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