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平成二十八年五月二十六日提出質問第二九八号
入れ墨が入っている人の入浴時の対応に関する質問主意書
入れ墨が入っている人の入浴時の対応に関する質問主意書
観光庁は、来日する外国人が増え、温泉など入浴することが多くなってきたことを受けて、入れ墨をしている外国人も温泉などでの入浴を楽しめるように、三月十六日「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に際し留意すべきポイントと対応事例」で、以下の三点の対応方法を例示しました。
(一)一定の対応を求める方法
・シール等で入れ墨部分を覆い、他の入浴者から見えないようにする(衛生的な入浴着等を着用する方法も考えられる)。
・入れ墨のサイズが小さく(例えば、手のひらサイズ)、他の入浴者に威圧感を与えない場合は特別な対応を求めない。
(二)入浴する時間帯を工夫する方法
・家族連れの入浴が少ない時間帯への入浴を促すようにする。
(三)貸切風呂等を案内する方法
・複数の風呂がある場合、浴場を仕分けてご案内する。
・貸切風呂がある施設では、貸切風呂の利用をご案内する。
・宿泊施設の場合、専用風呂のある客室等をご案内する。
我が国では、このような対応を求めなくてはならないように、入れ墨に対する世間一般の印象が良くありません。
しかしながら、海外に目を向けてみると、サッカーやバスケットボール、ボクシングなど種目に限らず海外のスポーツ選手の中に入れ墨を入れている著名な選手は数多くいますし、人気ミュージシャンの中にも入れ墨を入れている人は数多くいるように、海外ではファッションとして定着しています。
また、サミットで来日中のカナダのトルドー首相は左肩に入れ墨を入れていますが、今後、入れ墨を入れている外国の要人が来日することも出てくると考えます。
現在、国を挙げて外国人旅行者を増やしていこうと取り組んでいることや、四年後に東京オリンピックが開催され多くの入れ墨の入った著名選手が来日することを踏まえ、以下、政府に見解を伺います。
二 カナダのトルドー首相のような政府要人で入れ墨が入っている方に対しても、上記のような対応を求めることが外交上望ましいと考えているのか、政府の見解を伺います。
三 外国人に対する対応について示していますが、日本人を除外している合理的な理由を伺います。
四 日本人で入れ墨の入っている人についても、外国人と同様の対応をするように関係各所に求める必要があると考えますが、政府の見解を伺います。
右質問する。