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平成二十八年十一月四日提出
質問第一一二号

放射線教育に関する質問主意書

提出者  緒方林太郎




放射線教育に関する質問主意書


 先日、文部科学省の今年度委託事業である「科学的な理解をすすめる放射線教育セミナー」において、一般社団法人「エネルギー・環境理科教育推進研究所」から大阪府堺市の小学校に派遣された講師が「カリウムをまいたやつを君たちは食物を通してとるよね。君たちの体にも放射線がちゃんと入ってる。良かったねえ。そんなこと言っちゃいけないか。」、「実は身の周りにたくさん放射線がとんでいる。も、どう?放射線って痛いわけでもないし、当たり前のように生活できるし、ね、そうだよね。」、「レントゲン。受けてない人?(手を挙げさせる)で、みんな受けてるでしょ。バーン!放射線、ドーン!受けてる。」、「放射線は、鉄とコンクリートは通さない。なんか(原発事故が)あった時は鉄板だらけの服を着て歩いちゃう。じゃなければコンクリートの中に入る。」といった講義をしたと聞いている。
 これを踏まえ、次の通り質問する。

一 何故、一般社団法人「エネルギー・環境理科教育推進研究所」に事業を委託しているのか。
二 本年度を含む、過去五年の同法人に対する本委託事業予算の金額如何。
三 同法人の委託事業に関するパンフレットには「今こそ、放射線教育・理科教育の充実が必要です。」とある。政府として「放射線教育」とはどのようなものであるべきと考えているか。
四 同パンフレットには、「エネ理研の放射線教育研修・出前授業の意義」として「放射線教育の推進と理科教育の充実に貢献していきます。」とあり、その内容として以下のようなものを掲げている。
 「1.放射線に対する正しい理解を図る
  2.理科教員をはじめ教職員の教育力向上
  3.学校における理科教育の充実を図る
  4.研究会等での放射線教育の活性化
  5.全中理の発展向上の働きかけ」
  (ア) 今回の講義で「正しい理解」は図られたと、政府として判断しているか。
  (イ) 今回の講義で理科教員を始め教職員の教育力は向上したと、政府として判断しているか。
  (ウ) 今回の講義で学校における理科教育の充実は図られたと、政府として判断しているか。
  (エ) 全国中学校理科教育研究会の発展向上を働きかけるために、何故、国費を投じるのか。
五 今次発言については不適切であったと考えるが、政府の認識及び対策について答弁ありたい。
六 少なくとも本年度については、同法人に対する委託事業を取り消すべきではないか。

 右質問する。



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