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平成二十九年十一月六日提出質問第一三号
北朝鮮の核実験による北海道への放射性物質の降下に関する質問主意書
提出者 逢坂誠二
北朝鮮の核実験による北海道への放射性物質の降下に関する質問主意書
十月三十一日の朝日新聞は、韓国の気象庁は北朝鮮が追加の核実験を行った場合、放射性物質が外部に漏れ出す可能性があると指摘したことを報じた。韓国の研究機関の調査では、放射性物質の降下が北海道付近に広がる恐れが指摘されている。
韓国の気象庁の南在哲長官は国会答弁で、放射性物質が漏出する可能性について「豊渓里の万塔山一帯に六十〜百メートルの空洞がある。追加の核実験が行われれば、その可能性がある」と述べた。追加実験がなくても地震で陥没すれば漏れる可能性があると指摘した。十月三十一日、ソウル大の徐鈞烈教授(原子核工学)は韓国の国会の参考人質疑で「万塔山ではこれ以上(実験)できない」と指摘し、山が崩壊した場合、「北風が急に吹かない限り、偏西風に乗って北海道からアラスカに(放射性物質が)行く」と述べた。
これらの発言を踏まえ、政府の見解を確認したいので、以下質問する。
二 韓国の研究機関の調査では、放射性物質の降下が北海道付近に広がる恐れがあることを指摘していることを政府は把握しているのか。見解を示されたい。
三 ソウル大の徐鈞烈教授は、韓国の国会の参考人質疑で「万塔山ではこれ以上(実験)できない」と指摘し、山が崩壊した場合、「北風が急に吹かない限り、偏西風に乗って北海道からアラスカに(放射性物質が)行く」と指摘しているが、このような場合、北海道に在住する者に健康被害が生じると想定しているのか、政府の見解を示されたい。
四 北朝鮮が追加の核実験を行った場合、放射性物質が外部に漏れ出す可能性があると指摘されていることを踏まえ、政府は健康被害が生じるであろう北海道に在住する者に対して、何らかの対策を講じる用意があるのか。その対策について具体的に示されたい。
右質問する。