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平成三十年三月十三日提出質問第一四四号
米朝首脳会談とイージス・アショア導入との関係に関する質問主意書
提出者 初鹿明博
米朝首脳会談とイージス・アショア導入との関係に関する質問主意書
三月八日、韓国の文在寅大統領の特使として北朝鮮を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と会談した韓国大統領府の鄭義溶国家安保室長が米国のホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と面会しました。
面会後の鄭義溶国家安保室長が明らかにしたことによると、金正恩党委員長から非核化実現の意思を示し、これ以上の核実験や弾道ミサイルの発射実験を控えると約束し、トランプ大統領との可能な限り早い会談を求めたとのことです。
この金委員長の意向を受けてトランプ大統領も五月までに金委員長と会談すると表明し、北朝鮮情勢が大きく転換する兆しが見えて参りました。
トランプ大統領と金委員長の会談が実現し、核開発や弾道ミサイル発射実験が控えられることになれば、北朝鮮の脅威はなくなり、我が国を取り巻く安全保障環境は大幅に好転することとなります。
トランプ大統領と金委員長との会談の結果、北朝鮮からのミサイル攻撃の可能性が限りなく低くなった場合、北朝鮮の弾道ミサイルによる攻撃を防御するために導入が決められたイージス・アショアを配備する根拠がなくなり、よって、政府はイージス・アショアの導入を見直す必要があると考えます。
米朝首脳会談の結果、北朝鮮の脅威が無くなった場合、導入を決めているイージス・アショアの配備を見直すことはあり得るのか、政府の見解を伺います。
また、購入先との契約では、国際情勢の変化により導入を見直して、イージス・アショアの購入をやめることができる契約になっているのか伺います。
右質問する。