質問本文情報
令和元年十二月三日提出質問第一四一号
羽田空港新飛行ルートの騒音調査に関する質問主意書
提出者 松原 仁
羽田空港新飛行ルートの騒音調査に関する質問主意書
政府の進める羽田空港の新飛行ルート計画に関して、航空機の飛来する地域において、その騒音影響の実数値を調査することは必須であると考える。国土交通省の説明によると、航空機の飛来に伴う騒音は、航空機の飛行している位置とその音を聞く者(以下、便宜的に「ルート下住民」とする)の位置との距離により変化し、一般的には飛行高度と「ルート下住民」の位置する高度との差が小さいほど騒音値は大きくなることが想定される。
一 新飛行ルートの騒音調査に関して
1 来年、令和二年一月末頃より、実際の航空機を使用しての試験飛行(実機飛行確認)を行うとのことだが、この試験飛行時に騒音測定を実施する予定はあるか。また、その実数値を速やかに公表(例えば一週間以内にホームページに掲載する等)することは可能か。
2 1に質問した以外に、試験飛行開始から実運用開始までの期間に予定している騒音に関する調査や取り組み、また測定数値の公開方法があればご回答いただきたい。
二 騒音測定の実施位置について
1 一に関連して、騒音測定を行う場合、その実施位置について、どのような基準で選定しているか。
2 新飛行ルート下においては、多くの高層建築物(高さ百メートルを超えるビルや住居用マンション)が存在する。高層建築物の上層階、例えば百五十メートルの高層マンションの最上階の部屋では、飛行機の飛行高度が地上五百メートルであっても、その高度差は三百五十メートルとなり、地上とは大きく異なる騒音環境となることが容易に予想される。したがって、「ルート下住民」の生活への実態的な影響を把握し、住民から新飛行ルートへの理解を得るためにも、騒音測定を地上だけでなく、高層建築物の屋上や最上階の屋内等でも測定する必要性は極めて大きい。こうした測定ポイントによる調査を行う予定はあるか。行わない場合、その測定を行わずとも高層階で生活する住民への騒音影響の実態を把握できる根拠をお答えいただきたい。
右質問する。