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令和二年二月十日提出質問第五七号
川崎市ふれあい館に届いた差別に基づき在日コリアンを脅迫する年賀はがきに関する質問主意書
提出者 初鹿明博
川崎市ふれあい館に届いた差別に基づき在日コリアンを脅迫する年賀はがきに関する質問主意書
本年一月四日、在日コリアンが集住する川崎市川崎区桜本にある川崎市ふれあい館に在日コリアンを脅迫する年賀はがきが届きました。川崎市は、昨年十二月に全国に先駆けて罰則付きでヘイトスピーチを禁止する条例を成立させており、福田紀彦市長は記者会見で、差別に基づく脅迫は許されないと非難し、市として警察に被害届を出すことを表明しました。
しかし、事態は収まらず、一月二十七日に特定の市職員に宛ててふれあい館の爆破予告を含む脅迫状が届き、二月七日、川崎市は被害届を提出しました。
特定の国・地域にルーツを持つ住民に対する差別に基づく脅迫は、許すことのできないヘイトスピーチ・ヘイトクライムです。今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、多くの外国人が訪日すると予想されます。政府は、東京大会を成功に導くためにも平和の祭典であるオリンピック・パラリンピックの開催国として、差別は許さないという姿勢を国内外に示す必要があると考えます。
以上を踏まえて、以下の質問をします。
一 公共施設の爆破予告を含む差別に基づく脅迫状が届いたことに対する政府の所見を伺います。
二 オリンピック・パラリンピック開催国として差別を許さない姿勢を国内外に表明するため、安倍内閣総理大臣及び森法務大臣が今回の脅迫事件を強く非難し、このようなヘイトスピーチ・ヘイトクライムを許さないという考えを表明すべきだと考えますが、所見を伺います。
三 同様の事例が起こらないよう、いわゆるヘイトスピーチ解消法を改正し、罰則付きでヘイトスピーチを禁止する規定を設けるなど、政府としても取組を進めるべきだと考えますが、政府の所見を伺います。
右質問する。