質問本文情報
令和二年四月八日提出質問第一六六号
普天間飛行場の危険な現状という政府発言の根拠に関する質問主意書
提出者 下地幹郎
普天間飛行場の危険な現状という政府発言の根拠に関する質問主意書
令和二年二月二十一日に受領した「衆議院議員下地幹郎君提出普天間飛行場の早期移設に関する質問に対する答弁書(内閣衆質二〇一第五一号)」で明らかにされた普天間飛行場の離着陸等回数は、
平成二十九年度 一万三千五百八十一回、平成三十年度 一万六千三百三十二回
であった。他方、他の空港の離着陸等回数(国土交通省ホームページ「空港管理状況調書」の「着陸回数」を二倍したもの)を見ると、例えば、
福岡空港
平成二十九年度 十七万八千五百二十二回、平成三十年度 十八万千四百四十六回
伊丹空港(大阪国際空港。以下、単に「伊丹空港」と言う。)
平成二十九年度 十三万八千三百六十回、平成三十年度 十三万八千四百八十八回
那覇空港
平成二十九年度 十六万六千四百二十八回、平成三十年度 十六万三千九百二十六回
と、いずれも普天間飛行場の離着陸等回数を大幅に上回っている。
また、半径三キロメートル以内の学校(小・中・高)の数(地図情報を基に手元で集計)は、
伊丹空港 三十六校程度、福岡空港 二十九校程度、普天間飛行場 十八校程度
であり、半径三キロメートル以内の住宅戸数(世帯数)(地図情報を基に手元で集計)は、
伊丹空港 約九万六千戸、福岡空港 約八万三千戸、普天間飛行場 約四万二千戸
である。
安倍総理は、国会答弁でも繰り返し、「住宅や学校で囲まれ、世界で最も危険と言われる普天間飛行場が固定化され、危険なまま置き去りにされることは絶対に避けなければなりません。」と述べている。
一 ここで挙げた各空港の離着陸等回数や周辺環境に即して見たときに、普天間飛行場の現状は「世界で最も危険」な空港に当たるのか。政府が普天間飛行場を「世界で最も危険」とする根拠をお示しいただきたい。
二 政府の発言又は文書の中で、「普天間飛行場は世界で最も危険」という認識を一番最初に明らかにしたのは、いつ、誰によって、どのような場においてであったか。そしてその時は、どのような根拠で「世界で最も危険」と認識するようになったのか。説明されたい。
三 一番最初に明らかにしたときから現在に至るまでの間に、「世界で最も危険」という認識の根拠について変遷があるならば、その変遷の経過について、それがいつ、誰によって、どういう場において明らかにされたもので、どういう背景があったのかを含めて、説明されたい。
右質問する。