質問本文情報
令和二年九月十六日提出質問第三一号
中部横断自動車道(長坂〜八千穂)のルート図が改ざんされ、国土交通省のホームページに掲載され続けていたことに関する質問主意書
提出者 初鹿明博
中部横断自動車道(長坂〜八千穂)のルート図が改ざんされ、国土交通省のホームページに掲載され続けていたことに関する質問主意書
現在計画中の中部横断自動車道(長坂〜八千穂)について、今年一月三十一日、国土交通省のホームページに掲載されていたルート帯の図が突然訂正されました。
これまで、計画予定地の沿線の住民を中心に結成された「中部横断自動車道八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会」が国土交通省に対して、ルート帯の図が改ざんされていると指摘をしてきたにもかかわらず、長年、この誤った図がホームページに掲載され続けていました。誤りを訂正することは良いことではありますが、誤りがあったことを認め、なぜそのような誤りがあったのかも含めて説明する必要があると考えます。
この誤った資料に基づいてワーキンググループや関東地方小委員会の審議が行われ、計画段階評価の手続を終えていますが、正しい図の下に議論が行われていたとしたら、議論の進め方が変わり、場合によっては、結論が変わっていた可能性があります。
一キロ幅ルート帯は先に示された三キロ幅ルート帯の中にある図をもとに議論が行われましたが、実際には三キロ幅ルート帯が改ざんされており、一キロ幅ルート帯は三キロ幅ルート帯の外にはみ出しておりました。
つまり、三キロ幅ルート帯が示された時点では対象外であり、この計画により用地買収の対象にならないと安心していた者が、一キロ幅が示されて初めて対象者になってしまったということです。
三キロ幅から一キロ幅に対象を絞り込むに当たっては、先に示された三キロ幅の中で一キロに絞り込むものと考えるのが自然であり、国土交通省も同様の認識を持っていたからこそ、実際には三キロ幅ルート帯の外側にはみ出しているにもかかわらず、三キロ幅ルート帯の中に一キロ幅ルート帯が含まれているように改ざんしたルート図を作成したのではないかと推測します。
以下、質問します。
一 一キロ幅ルート帯が三キロ幅ルート帯の外側にはみ出しているにもかかわらず、なぜ三キロ幅ルート帯の中にある図が作られたのか、その理由を説明してください。
二 三キロ幅ルート帯の外にはみ出す一キロ幅ルート帯を発案した者は誰なのか、国土交通省職員なら役職名、外部の者からの提案であればその氏名、主な役職を明らかにして下さい。
三 この改ざんされた図は関東地方小委員会やワーキンググループの会合の資料として使われていますが、国土交通省の担当者は正しい図ではないと認識しているにもかかわらず、なぜこの図を使い続けていたのでしょうか。使い始めた時点では認識していなかったとしたら、いつ担当者は三キロ幅ルート帯の図が間違っていると認識したのか明らかにして下さい。
四 一キロ幅ルート帯で新たに対象者に加わった住民等への意見聴取をなぜ事前に行ったのでしょうか。意見聴取を行った場合はその具体的な方法を明らかにして下さい。
五 一キロ幅ルート帯を決定するに当たって、事前もしくは事後に、国土交通省や関係自治体の担当者が直接意見聴取をしたり、説明したりした対象者がいる場合はその氏名、役職を明らかにして下さい。特に、公職に就いている者がいる場合はその職名を明らかにして下さい。
六 今年一月三十一日に国土交通省のホームページに掲載されていたルート図が正しい図に訂正されましたが、長年訂正されずにいた理由を説明してください。
七 住民の会が指摘していたにもかかわらず、長年、訂正せずいたものを、今年になって訂正したのはいかなる理由によるのか明らかにして下さい。
また、ホームページに掲載されていた図を訂正することを発案した者の役職名と加えて訂正を決める内部の会議等に参加した者が誰なのか明らかにして下さい。
八 ホームページに掲載されていた図を訂正したことを関係自治体にどのような方法で連絡したのか、具体的な連絡手段、連絡先の名称、担当部署、担当者を明らかにして下さい。
右質問する。