質問本文情報
令和二年十一月二十六日提出質問第四一号
中国によるTPPへの参加検討表明に関する質問主意書
提出者 松原 仁
中国によるTPPへの参加検討表明に関する質問主意書
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定への米国の復帰、中国の参加検討などが取り沙汰されている。この協定には太平洋地域の今後発展が期待される国々が多く参加し、わが国の将来にも大きな影響を与えることが確実となっている。特に、極めて権威主義的かつ覇権主義的な中国の参加は、これまでTPPに参加する国々が共有していた自由と民主主義の価値観を大きく揺るがす可能性を持つ。こうした状況において、わが国の将来的な国益を実現するために、現在のTPPの基本的理念を共有できる国を積極的に勧誘することにより、重要な意義を持つと考える。そこで以下、政府の把握するところを質問をする。
一 英国について
1 英国政府関係者がTPPに参加したい意思を示したことがあるか。
2 英国政府関係者にTPPに参加するよう打診を行ったことはあるか。
3 英国がTPPに参加することを表明した場合、日本政府として歓迎するか。
二 台湾について
1 台湾政府関係者がTPPに入る意思を示したことがあるか。
2 台湾政府関係者にTPPに参加するよう打診を行ったことはあるか。
3 台湾がTPPに参加することを表明した場合、日本政府として歓迎するか。
三 中国について
1 中国がTPPに参加を検討すると表明したことを承知しているか。
2 中国政府による香港の民主派勢力の弾圧やウイグル族問題など民主主義を脅かすような行動は、中国によるTPPの参加を日本政府として許容するかの判断に影響を与えるか。
3 中国による日本のEEZ(排他的経済水域)や尖閣諸島周辺、台湾や東南アジア諸国と領有権を争う南シナ海での覇権主義的な行動は、中国によるTPPの参加を日本政府として許容するかの判断に影響を与えるか。
右質問する。