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令和三年十二月十五日提出
質問第二二号

ハンドサインの普及促進に関する質問主意書

提出者  松原 仁




ハンドサインの普及促進に関する質問主意書


 カナダにおいて、女性と女児の権利を守る活動に力を入れているCanadian Women's Foundation(カナダ女性財団)は、「助けて」を手の動きで伝える合図の普及を図っている。
 新型コロナウイルス感染症のパンデミック宣言がなされ、ウイズコロナといわれる状況が長期化する中で、家族で過ごす時間も長時間化している。その影響か家族間の問題が深刻化するケースが増加しているといわれる。男女共同参画白書令和三年版にも、「現在、コロナ下の生活不安やストレス、外出自粛による在宅時間の増加等により、DV(配偶者暴力)相談件数が増加しており、女性に対する暴力の増加や深刻化が懸念されている」とある。DVや児童虐待など家族間の犯罪は、加害者と被害者が同一空間にいることが多く、被害者から第三者へ助けを求めることが困難となっている場合も多い。
 カナダ女性財団は、このような声を出して助けを求めにくい被害者のために、言葉を使わずに助けを求めるためのハンドサインの普及に努めている。当該ハンドサインは、合図を送ろうとする人に向かって片手の掌を向け、次に親指を掌に向けて折り、残りの四本の指を折り込むという、簡単にできて、加害者に気づかれにくい形で助けをもとめる方法である。そして、この動きは、ソーシャルメディアを通じて注目が高まり、国境を越えて普及が進んでいる。
 日本においても、「助けて」を手の動きで伝えるハンドサインは、DV被害者などを助ける上で有益なものと考える。
 そこで、次のとおり質問する。

一 政府として、「助けて」を手の動きで伝えるハンドサインの普及を後押しすべきと考えるが如何。また、同サインの普及を後押しすべきと考える場合、どのような支援が考えられるか明らかにされたい。
二 ウイズコロナの時代となり、今後、ひとり親家庭に対する母子・父子自立支援員による相談がテレビ会議方式を通じて行われることも予想されるが、同サインを活用して、児童虐待の早期発見を図ることも検討できるのではないかと考えるが、政府として如何。

 右質問する。

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