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令和四年十二月六日提出質問第六三号
韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射に関する質問主意書
提出者 松原 仁
韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射に関する質問主意書
平成三十年十二月二十日午後三時頃、能登半島沖において、警戒監視中の海上自衛隊の哨戒機が、大韓民国(韓国)海軍駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた。火器管制レーダーの照射は、火器の使用に先立って実施する行為であり、例えていうならば、刃物を首に突きつけられて「殺すぞ」と脅迫されたようなものである。そのとき現場の海上自衛官は、死を覚悟したと思う。本職は、このような暴挙を断じて許すことはできない。
ところが韓国側は、レーダー照射はなかったと言い募っている。韓国国防部(国防省)は、インターネット上の動画共有サービスに、「日本は人道主義的な救助作戦の妨害行為を謝罪し、事実の歪曲を直ちに中断せよ!」と日本語で題した動画を掲載し、日本に謝罪を求めている。韓国国防部は本年十一月十七日の定例記者会見で、あらためて、「当時、わが軍のレーダー照射はなかった」との立場を示した。
事実関係は、防衛省が公開している動画によって一目瞭然である。日韓の協力は重要だが、この問題を有耶無耶にすることは絶対にあってはならない。もしも韓国側に、この程度なら許されるという誤ったメッセージが伝わってしまうと、次は偶発的な事故だといって自衛官が殺害されるおそれがある。韓国内に激しい反日感情があることから、誤ったメッセージが伝わることは、極めて危険である。
引き続き韓国側に、事実を認めることと再発防止の徹底を強く求め、この問題が完全に解決するまでは防衛協力を深化させてはならないと考えるが、政府の見解如何。
右質問する。