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令和六年三月六日提出質問第五五号
アレクセイ・ナワリヌイ氏の急死に関する質問主意書
提出者 大西健介
アレクセイ・ナワリヌイ氏の急死に関する質問主意書
ロシア当局は先月十七日、反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が収監先の刑務所で死亡したと発表した。
これを受け、バイデン米大統領はナワリヌイ氏の急死について「疑いなくプーチンと彼の悪党たちの仕業だ」と述べた。ショルツ独首相はX(旧ツイッター)に「民主主義と自由を求めて立ち上がったナワリヌイ氏は、勇気の代償を自らの命で支払った」と投稿した。また、英政府は、ナワリヌイ氏が収監されていた刑務所の所長ら六人に資産凍結と入国禁止の制裁を科すと発表した。
さらに、今月四日には、国連人権理事会の会合が開かれ、ナワリヌイ氏が刑務所で死亡した件について、欧米諸国など四十三か国が、独立した国際調査の実施を受け入れるようロシアに要請した。
右について、以下、政府の見解を明らかにされたい。
一 岸田首相や上川外相は、ナワリヌイ氏の急死について、発信を行わないのはなぜか。国際社会に向けて適切な発信を迅速に行わないことは、我が国がロシアに忖度しているとの誤解を招くのではないか。
二 政府は、ナワリヌイ氏の死に対して、ロシアに対する新たな制裁を検討するつもりがあるか。
三 政府は、ナワリヌイ氏の刑務所での死亡に関する独立した国際調査の実施に関し、如何なる立場をとるのか。
右質問する。