質問本文情報
令和六年六月六日提出質問第一二三号
大阪万博の建設費等の更なる増加のリスクに関する質問主意書
提出者 櫻井 周
大阪万博の建設費等の更なる増加のリスクに関する質問主意書
令和七年に大阪市で開催予定の二〇二五年日本国際博覧会(以下、「二〇二五年大阪万博」)の建設費予算について、誘致段階では千二百五十億円だったのが、二〇二〇年十二月には千八百五十億円に増額となった。さらに、二〇二三年十月に日本国際博覧会協会は二千三百五十億円に増額することを発表した。二〇二五年大阪万博にかかる費用は、国、大阪府・大阪市、経済界の三者が三分の一ずつ負担することとなっていることから、建設費の増額は国民負担の増加となることが懸念される。そこで、櫻井周は「令和五年十一月二十二日提出質問第六一号」において、「今後、会場建設費が二千三百五十億円をさらに超過することとなった場合にはどのように対応するのか」と質問したところ、「令和七年に開催される国際博覧会の準備及び運営を行う公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会による今般の会場建設費の見直しについては、政府として、今後の物価上昇を見込んだ上で、予期できない更なる物価上昇等に対応するための金額も見積もられたものであると承知し、これを前提として受け入れたものであり、更に増額されることは想定していない」との答弁があった。そこで、更なる建設費等の増額のリスクについて、以下、質問する。
一 二〇二四年二月に大屋根リングの閉会後の利活用に関する提案を募集したと承知するが、大屋根リングの利活用については決定していないとも承知するところ、大屋根リングの利活用または処分の費用はどのように見積もられているか。政府の把握するところを示されたい。
二 二〇二五年大阪万博の終了後には会場跡地は更地にするものと承知するが、更地に戻すための工事にかかる契約は全て完了しているか。更地に戻す工事が建設費等の増額の要因となりうるか。政府として把握するところを示されたい。
三 「令和五年十一月二十二日提出質問第六一号」提出後の二〇二四年三月二十八日にメタンガスによる爆発火災事故が発生した。今後、パビリオンなど構造物が建設され、路面が舗装されれば地中から発生するメタンガスが地下に封じ込められて滞留するリスクがある。したがって、日本国際博覧会協会においてメタンガス対策を講じる必要があると考えるが、政府の見解は如何に。また、そのための費用が建設費等の増額の要因となりうるか、政府の見解は如何に。
右質問する。