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令和六年六月十三日提出
質問第一五四号

冷凍食品の個別義務表示に関する質問主意書

提出者  大西健介




冷凍食品の個別義務表示に関する質問主意書


 去る五月二十九日、消費者庁食品表示懇談会の「個別品目ごとの表示ルール見直し分科会」が開かれ、冷凍食品の個別義務表示を廃止することで合意した。これに関して以下、政府の見解を明らかにされたい。

一 食品表示懇談会の取りまとめでは、個別品目ごとのルール見直しに当たっては、「事業者、消費者等の意見を聞いた上で、丁寧な議論を進める」としていたにもかかわらず、消費者への意識調査やヒアリング、市販されている冷凍食品の衣の率などの実態調査もなく、事業者からのヒアリングのみで、分科会での議論はわずか二十分という短時間で廃止を決めたことは、およそ丁寧な議論とは言えず、決定過程に瑕疵があるのではないか。
二 昨年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)二〇二三」では、「食品表示基準の国際基準への整合化を推進する」とされており、コーデックスは、商品名や文字、図等で強調されている原材料の製品中の使用割合(%)を併せて表示するとしているが、冷凍食品の個別義務表示を廃止することは国際基準との整合化に逆行するのではないか。
三 日本冷凍食品協会等の事業者は、個別表示義務の廃止を求める理由として、「表示作成担当者が個別表示と横断的な表示ルールの両方を熟知する必要があるため」負担が大きいことを挙げているが、「大変だからやりたくない」というのは理由にならず、少なくとも、消費者の商品選択に資する表示に反するのではないか。
四 個別表示義務が廃止されれば、カニが八%未満の冷凍カニコロッケやエビが十五%未満の冷凍エビシュウマイなど粗悪な冷凍食品が出回るおそれがあるのではないか。

 右質問する。

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