質問本文情報
令和七年四月四日提出質問第一三七号
米国ハワイ州カウアイ島における自衛隊員による車両死亡事故に関する質問主意書
提出者 屋良朝博
米国ハワイ州カウアイ島における自衛隊員による車両死亡事故に関する質問主意書
二〇二四年七月五日、アメリカ合衆国ハワイ州カウアイ島において、日米共同対艦戦闘訓練(RIMPAC)に参加のために派遣中の第七地対艦ミサイル連隊の隊員(以下、「当該隊員」という。)が運転するレンタカーと、現地民間人が運転するバイクの衝突事故が発生し、バイク運転手が死亡した件(以下、「当該事故」という。)に関し、以下質問する。
一 当該隊員の入国ビザ(査証)の種類は何か。
二 損害賠償について
1 当該被害者の遺族に対して、政府はどのような補償を行ったのか。
2 当該レンタカー会社に対して、政府はどのような補償を行ったのか。
三 陸上幕僚長報告資料における当該事故の捜査に関する記載について
1 当該隊員は当初の予定どおり、同月十六日に帰国できる見込みとの記載があった。帰国は予定どおりできたか、結果を示されたい。
2 現地警察による捜査の結果について、政府の把握するところを明らかにされたい。
3 当該事故について、事故原因、過失の有無及び過失割合について政府の把握するところをそれぞれ示されたい。
四 自衛隊では、公務で車両を運転中に事故を起こした場合、戒告等の懲戒処分を公表している。当該事故について、当該隊員の処分を明らかにされたい。
五 当該隊員の運転が公務に該当するのか等、特記事項について明らかにされたい。
六 前記の資料には、車両事故に伴う対応の項にある現在の措置状況及びじ後の予定の欄に対して、事故者処遇の明確化、損害賠償、レンタカー保険の適用範囲それぞれ大半が非開示ながら記載が見られた。その後、これらの対応はすべて完了したか。完了していないのであれば、詳細を明らかにされたい。
七 中谷元防衛大臣は、二〇二五年四月四日の衆議院安全保障委員会において、日米間の話合いで不起訴になった旨答弁した。刑事事件の訴訟手続において、話合いによって起訴処分を決める何らかの取決めが日米間にあるのか。
八 当該事故の訴訟手続について
1 日米いずれかで捜査を含む訴訟手続は行われたか。
2 訴訟手続が行われず、米側で不起訴処分となった場合においても、日本側ではその事実にかかわらず、司法手続は行われるのか。行われるのであれば詳細を伺いたい。また、行わないのであれば、その理由を示されたい。
九 海外派遣中の事故について、今後どのような対策を追加して再発防止を図るのか、政府の見解を伺いたい。
右質問する。