質問本文情報
令和七年五月十二日提出質問第一八一号
宮ヶ瀬湖におけるフィッシング利用の実現可能性に関する質問主意書
提出者 長友よしひろ
宮ヶ瀬湖におけるフィッシング利用の実現可能性に関する質問主意書
宮ヶ瀬ダム(宮ヶ瀬湖)は、平成十五年度以降ダム湖利用者数が全国で最も多く(令和元年度利用者数は約百五十五万人)、地域の観光資源となっている。このような中、更なる湖面の活用方法の一つとして、フィッシング利用の実現が期待されている。
宮ヶ瀬湖でのフィッシング利用は、平成十一年に、国及び神奈川県、地元自治体で締結した宮ヶ瀬湖湖面利用についての基本協定書により、係船設備を使用したいわゆるローボートのみ可能とされている。
また、宮ヶ瀬湖は水位の変動が大きく、一部を除き湖岸が急峻なため、ダム管理者が許可した場合を除いて湖岸への立入りが禁止されており、湖面へは係船設備から船艇を使用してのアクセスが前提となる。
しかし、宮ヶ瀬湖にあるカヌー場は神奈川県の条例等で、競技に用いるカヌー及び漕艇のみの利用に限られている。また、遊覧船の係船設備は喫水が大きな船を対象とした設備となっている。
これらのことから、ローボートの使用ができない状況にあり、現在、宮ヶ瀬湖でのフィッシング利用は、実態としてできない状況にある。
平成三十年四月四日の衆議院国土交通委員会における国土交通省水管理・国土保全局長答弁では、「利用者のニーズを把握いたしまして、遊覧船等他の利用状況を踏まえて、新たな設備についての利用者や設備の安全性等を考慮した上で、宮ケ瀬湖水源地域ビジョン推進会議等の場において調整、合意形成を図り、占用許可を受ければ実施できるものというふうに考えている」とされた。
そこで、宮ヶ瀬湖でのフィッシング利用の実現に向けて、利用者のニーズの把握や、実現に向けた課題の整理、検討の内容など、国、関係自治体及び関係団体における現在までの取組状況と今後の見通しについて、政府の考えをそれぞれ伺う。
右質問する。